月面ナチス地球に立つ
『アイアン・スカイ』を観てきたッス。今日が最終日で、滑り込み観賞ッス。
- 作者: ティモ・ヴオレンソラ,マイケル・カレスニコ,高橋ヨシキ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2012/09/12
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サラ・ペイリンを思わせるタカ派のアメリカ大統領が、国威発揚のためにアフリカ系のファッションモデルを月へ送り込む。ところが彼は月の裏側でナチス残党に捕らわれ、月面基地に連行される。敗戦時にひそかに月へ移住していたナチス残党たちは、UFOを開発してひそかに地球侵攻を狙っていた……という枠組みはみなさんもうご存知かと思います。
ナチスがUFOを作っていた、という話はかつて落合信彦も書いていましたし、矢追純一もネタにしていた、比較的ポピュラーな題材ではあります。
20世紀最後の真実 いまも戦いつづけるナチスの残党 (集英社文庫)
- 作者: 落合信彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1984/04/20
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ナチスがUFOを造っていた―ついに突き止めた超兵器の秘密 (KAWADE夢文庫)
- 作者: 矢追純一
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1994/10
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ナチスの巨大飛行船がニューヨーク上空(熱圏だけど)に現れ、UFOが自由の女神を破壊するあたりはどうしたって『ヘルシング』を思い起こさずにはいられんです。
- 作者: 平野耕太
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2003/11/01
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全体としては政治風刺コメディになっていて、ナチスの思想をネタ化しつつも、現代アメリカの中華思想も風刺しています。大統領が国連(劇中では国際同盟、という架空の組織)で靴を投げられるあたりとかいい味です。あと北朝鮮ネタは東洋人なら爆笑必至。フィンランドの人が作った映画なのに、よく「偉大なる指導者様」ネタ知ってたなぁ。
ナチの思想を無邪気に信じていた女性学者が、地球で『チャップリンの独裁者』を観て初めてその思想の真実に気付くあたりは、実際にこの映画が公開された当時、アメリカとはまだ敵対していなかったヒトラーが、この映画によってその危険さが広く国民の知るところになった、という歴史的経緯を思わせるものがあります。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2011/02/26
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あの女性学者には、ここで『イングロリアス・バスターズ』あたりを観てもらっても面白いかもしれませんね。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
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あと個人的に気に入ったのが、大統領広報官で宇宙戦艦「ジョージ・W・ブッシュ」艦長のヴィヴィアンを演じたペータ・サージェントという女優ですね。
ちょっと岡本夏生に似ている気がしなくもないのですが、あのえっち臭さは只事じゃないよ! なんだよこの乳は! この人に誘惑されて袖にしたあのナチ将校は、絶対EDだよ!
どういう人なのか検索してみたら、この人はオーストラリア人で、本国のテレビドラマ『サティスファクション』に出演していたそうです。
- 出版社/メーカー: エスピーオー
- 発売日: 2009/01/28
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http://www.dailymotion.com/video/xgeln6_peta-sergeant-satisfaction-3_shortfilms
(↑子どもは見ちゃだめよ!)
濃厚すぎるだろ常識的に考えて……それにしてもいい乳である。