1月の訃報ラッシュ

昨年は三沢光晴スティーブ・ウイリアムスら大物レスラーの訃報が相次ぎましたが、2010年になってもマット界の訃報は続いています。


1月11日には、トニー・ホームの訃報が伝えられました。


http://www.sponichi.co.jp/battle/flash/KFullFlash20100111103.html

破壊王異種格闘技戦 トニー・ホームさん死去

 90年代に新日本プロレスで活躍したフィンランド出身の格闘家、トニー・ホームさんが現地時間10日、ヘルシンキの自宅で亡くなっているのが発見された。AP通信など複数の米メディアが伝えた。死因は不明。47歳だった。

 ヘビー級ボクサーとして活躍していたホームさんは、90年に新日本初参戦。故橋本真也さんと異種格闘技戦を繰り広げたほか、92年11月にはスコット・ノートンとのコンビで「スタイナー・ブラザーズ」を破り、IWGPヘビー級タッグ王座を獲得した。その後はリングス、WWE、UFCなどで活躍。03年から4年間は母国フィンランドで国会議員を務めた。

新日参戦当時はしょっぱいレスラーの代名詞的な人で、橋本との試合でも観客はマジブーイングをしていたものでした。母国では議員も務めましたが、銃の不法所持や薬物使用、アルコール依存など近年は私生活に問題が多かったようです。


また、俳優としても実写版『北斗の拳』に出演するなどしていました。

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マルコム・マクダウェルクリス・ペン、メルヴィン・ヴァン・ピーブルスなど意外に有名な人も出ているこの作品ですが、トニー・ホームは南斗聖拳のシン(漫画そっくり)の手下として登場しています。原哲夫の漫画に出てくる悪役をそのまま立体化したようなルックスのため、はまり役ではありました。



そこへ持ってきて、今度は柴田勝久レフェリーの訃報も。


http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2010/01/17/04.html

新日本で活躍 柴田勝久レフェリー急死

新日本プロレスは、選手、レフェリーとして活躍した柴田勝久氏が16日朝に心筋梗塞(こうそく)のため死去したと発表した。66歳だった。

 大相撲からプロレスに転じ、72年の新日本旗揚げから参加。引退後の77年2月にレフェリーへ転向し、99年6月に一時引退したが、08年12月の昭和プロレスで藤原喜明の復帰戦をさばいた。息子の勝頼は総合格闘家としてDREAMで活躍している。

柴田さんといえば、レフェリング中に発する謎の単語「ドーリー!」でファンに知られた人でした。


この悲報を受け、おなじみの2ch『プロレススーパースター列伝』スレではこんなレスが。

220 :愛蔵版名無しさん:2010/01/16(土) 23:45:33 ID:???
ドーリー・柴田・シニア….
あなたは勇敢だった、強かった。やさしくきびしかった…


これは、本家『プロレススーパースター列伝ザ・ファンクス篇における、父ドリー・ファンク・シニアの葬儀から引用したものですね。

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予備知識を多く必要とするネタですが、これは傑作中の傑作だ。


田の中勇双葉十三郎、今日になって柴野拓美小林繁とここ数日は各界で訃報が相次いでいます。2009年は近年にない訃報ラッシュの年でしたが、これでは今年も先が思いやられるというか。

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