豊年だ! 豊年だ!

ゼロ年代のプロレスファンにとって、押さえておかなければモグリといわれるほどのマスターピースとなった『プロレス地獄変』。

プロレス「地獄変」 (別冊宝島 1630 ノンフィクション)

プロレス「地獄変」 (別冊宝島 1630 ノンフィクション)

80年代初期の新日本プロレスから2000年代のWJプロレスに至るまで、味のあるエピソードを原田久仁信の味のある絵で劇画化した、どこまでも味わい深い本です。おかげでぼくの2009年流行語大賞はすでに「カ…カテエ……」で決定していますが、このほど、これに続く新作『プロレス暗夜行路』が発売されます。


プロレス 暗夜行路 (別冊宝島1648 ノンフィクション) (別冊宝島 1648 ノンフィクション)

プロレス 暗夜行路 (別冊宝島1648 ノンフィクション) (別冊宝島 1648 ノンフィクション)


芥川龍之介の次は志賀直哉ですか。

地獄変 (集英社文庫)

地獄変 (集英社文庫)

暗夜行路 (新潮文庫)

暗夜行路 (新潮文庫)

新思潮派に白樺派、と大正時代の日本文学メインストリームからネーミングを頂いている、意外に格調高いシリーズなんですね。内容は庶民的ですが。


このまま続いていくと、どんなのが出てくるんだろう。

  • プロレス生まれ出づる悩み

生れ出づる悩み (集英社文庫)

生れ出づる悩み (集英社文庫)

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)

恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇 (岩波文庫)

  • プロレス墨東綺譚

墨東綺譚 (角川文庫)

墨東綺譚 (角川文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)

痴人の愛 (新潮文庫)

路傍の石 (新潮文庫)

路傍の石 (新潮文庫)


…どれもピンと来ないなぁ。やはり「地獄変」があまりに秀逸だったせいでしょうか。

追記

カテエスレで、大傑作が生まれていました。これには勝てない、と脱帽したので載せておきます。

  • プロレス蒲団

蒲団・一兵卒 (岩波文庫)

蒲団・一兵卒 (岩波文庫)

作者:田山カテエ