消せない告白

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season (3) 消せない告白 (JUMP j BOOKS)

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season (3) 消せない告白 (JUMP j BOOKS)

今日は仙台の丸善村山由佳先生のサイン会があったので、行ってまいりました。


以前に山形の小説家講座でお会いしたときのことを覚えていてくださり、スタッフの方に「この人は炊飯器でケーキを焼くのが上手なんですよー」と言ってくれたのには感激いたししました。



ありがとうございます。


今回の『おいしいコーヒーのいれ方』では、主人公は冒頭で喧嘩の巻き添えにあい、巨漢のパンチを顔面に喰らって、歯を一本折られる羽目になります。


その負傷によるダメージは、作中時間で一週間が経過する、この巻の最後まで残り、主人公はずっと「怪我人」として登場するんですね。


最近は新書ノベルスを読むことも少なくなったぼくですが、ふだん読んでいるのはだいたいバイオレントな内容のものばかりなので、この本での暴力の扱いを見て、自分の中での、フィクションにおける暴力リミッターが著しくユルくなっているのを感じました。


餓狼伝』の丹波文七だったら、いくらデカいといっても素人のパンチでは鼻血も出さないし、藤巻十三に折られた指だって次の巻ではもう治ってたし、堤城平との試合のダメージだってわりとすぐ回復してたもんなぁ。


ただし、葵文吾との番外戦でダメージを負ったまま姫川勉と戦い、スクネ流の秘技で精神を攻撃されたときの重大なダメージはなかなか回復しませんでしたけどね。まぁ「公衆の面前でうんこを漏らす」以上の精神的ダメージは、人生においてそうそうないと思いますけど。

餓狼伝〈10〉 (双葉文庫)

餓狼伝〈10〉 (双葉文庫)


そんな小説ばかり読んで過ごしてきたので、一発パンチを喰らっただけのダメージが一冊分の話を作ってしまうというのが、非常に新鮮だったのです。ってその方が常識的なんですけどね。


おまけ

本屋さんで、こんな本を見かけまして。

アマガミ オフィシャルコンプリートガイド

アマガミ オフィシャルコンプリートガイド

ゲーム『アマガミ』がどんな内容なのかよう知りませんが、この表紙の、向かって右側の女の子のヘアスタイルはすごいなぁ。80年代メタルバンド風というか、ほとんどスティーヴ・スティーヴンスみたいになってるじゃないですか。


トップガン(デラックス・エディション)

トップガン(デラックス・エディション)