謎のエビチリつけ麺〜解決篇〜

<おとといのエントリから続く>


というわけで、今日は仕事始めだったんですけど、早めに切り上げて「北京餃子」へ再度の潜入取材を敢行いたしました。

仙台のオサレな若者が集うファッションビル、FORUSの地下二階にあるこのお店。入り口には食券の券売機があり、ここで悩んでいると、後ろで待っているならず者たちが暴れ出すので、早めに選びましょう。
(ウソです)


入り口の前にはサンプル品(合羽橋で売ってるような模造品ではなく、本物である)が展示してあります。これが、謎に包まれた「冷やしつけ麺」の全貌です。

ふつう、この状態を「○○ダレ」とは表現しませんね。ここで麺の上に乗っているのは、丼物の具になるような、ボリュームたっぷりで味付けも濃厚な「おかず」だと思います。


そして、今日は「エビ玉子チリソース」を注文。

麺の上に乗っているものは、「エビチリ」というより、ボリュームたっぷりの「エビ玉」(カニ玉のカニをエビに換えたもの)にチリソースをかけたものです。いわゆる「天津飯」の、ご飯を麺に換えたようなものといえばいいでしょうか。

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エビ玉をめくると、下には冷たい麺が隠されています。麺もかなりボリュームたっぷりです。


麺は冷たくてもエビ玉は温かいので、全体としては「ぬるい」という、食事ではめったに使われない形容詞の出番がやってきます。
(ぼくは猫舌なので、ありがたいことである)


チリソースを麺に絡めて食べると、それだけで充分な味の濃さでした。酸味のあるつけダレに浸けて食べてもおつな味ですが、「冷たい麺」「冷たいつけダレ」「温かいチリソース」が渾然一体となった状態を表す言葉が、ぼくには見つかりませんでした。


三口ぐらい浸けて食べると、つけダレの小鉢はあっという間にチリソースと玉子でどろどろになります。


つけダレと麺をどろどろにしながら、ボリュームたっぷりの一品をどろどろと食べ進めていくと、末期にはこういう状態になりました。

こうなると、つけダレの意味はもうまったくありませんでした。


麺とつけダレだけでもそれなりに美味しいので、おかずを別の皿に盛るか、おかずなしのプレーンつけ麺もあった方がよさそうなものなんですが、この店にはプレーンなメニューが存在せず、ラーメンにしても、いちばん安いのを選んでも「豚肉ラーメン」(豚肉炒めがどっさり乗ってくる、ボリュームたっぷりの一品)か「北京餃子ラーメン」(水餃子が8個ぐらい乗ってくる、ボリュームたっぷりの一品)しかないという、客は全員ハラペコであるという前提で経営されているお店なのでありました。


さて、何回「ボリュームたっぷり」と書いたでしょうか。