牛乳に相談だ - 男の魂に火をつけろ！　～はてブロ地獄変～

昔『サルでも描けるまんが教室』で、『とんち番長』のヒット以後は仕事に恵まれなくなった竹熊＆相原が、やっと取ってきた仕事が『まんがハウツー入門：はじめてのキス』という冊子仕事で、二人して泣きながら描くというネタがありましたが。

それを彷彿とさせる、こんなネタが話題になっています。

とにかくリンク先の画像を見ていただきたい。これはすごい。微妙に古い絵柄、むちゃくちゃな理屈、どの要素ひとつを取っても漫画家の嘆きが伝わってくるような、ある意味で魂の叫びですよコレは。

こういう、カルト・宗教系の冊子というのは漫画家の墓場みたいなモンで、古本屋のジャンクコーナーで投げ売りされてるのを見たりすると、なんとも言えんわびさびのようなものが感じられます。

『750ライダー』の石井いさみが『人間革命』の劇画版を描いていたりとか、

『カラテ地獄変』に嫌気がさした中城健が天理教の漫画を描いていたりするのは有名ですが、これらはまだ当人がやる気があって描いてるのだからマシな方でして。

くだんの冊子を出している出版社のHPを見ると、もうあまりにもテンプレどおりの疑似科学のオンパレードで、思わずニンマリしてしまいます。

トンデモ胎教、牛乳有害論、シャンプー経皮毒、どれをとってもおなじみのネタばかりで、と学会の活動が世間にまったく影響を与えていないということがわかりますね。

牛乳はいかん、とか言われたってなぁ。牛乳なかったらシリアル喰えねえしなぁ。

最新作は、ゲーム脳を題材にしたコレだそうですよ。

いいなぁ、味があるなぁこの表紙。ひばり書房の、川島のりかず『中学生殺人事件』とか城たけし『呪われた巨人ファン』あたりを彷彿とさせるものがあるなぁ。

あ、ただ、この本のタイトルだけは同意せざるを得ないというか。
http://www.biken-guide.com/?pid=7331896