体育の日は漫画読み

吾妻ひでおの『アル中病棟』を読みました。

失踪日記2 アル中病棟

失踪日記2 アル中病棟

アルコール依存症の怖さについて詳しく描かれており、啓蒙の書としても好適です。


ただ、前作『失踪日記』でおいしいキャラクターについてだいたい書いてしまっているので、新しい驚きはあんまりないです。

失踪日記

失踪日記


アルコール依存症について書いた本といえば、中島らもの『今夜、すべてのバーで』とか、鴨志田穣の『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』などが先行作品として有名です。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (講談社文庫)

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 (講談社文庫)

ただし、『アル中病棟』はこれらと違って、アウトロー的な価値観をまったく導入せずに書かれているのが新鮮です。
常におたく的センスを失わないで物事を見ているので、若い漫画ファンにも受け入れやすいと思いますね。



あと、平野耕太の『アサ‐シネ』が「コミックREX」から「コミックバーズ」に移籍したので、これまでの総集編が付録についた「バーズ」も買い求めました。地元の書店では置いてないので、Amazonで。

正直いって、ヒラコー以外の連載陣はまったく好みに合わないので、普通なら絶対に買うことのない雑誌でした。
『アサ‐シネ』も、キャラクターの狂気は描いてあるけど、先が気になるタイプの漫画ではないかなぁ。
この漫画がつまらないとは言わないけど、「マフィアが無駄な犠牲を出さないために抗争をやめ、代わりに殺し屋や格闘家を代表者にして戦わせる」という設定はもう飽きたかなぁ。
この設定って、誰のどの作品が元祖なんだろう。

関係ないけど

今日の「お試しかっ!」で、ミスタードーナツの「帰れま10」にゲストとして長州力が出てきたんです。
んで、長州は好物の「カスタードクリーム」を選ぼうとするものの、レギュラー回答者(カンニング竹山綾小路翔嗣永桃子など)に強硬な反対を受け、40分も逡巡したあげくに季節限定のマロンドーナツを選びました。でも「やっぱりカスタードだなぁ」と未練タラタラな御小なのでありました。

劇画 プロレス地獄変

劇画 プロレス地獄変

ちなみにマロンドーナツはランクインしたものの、カスタードはランク外なのでありました。