あなたが私にくれたもの

ぱせよさんトコで、婚約指輪のことが話題になってるのを見ました。


婚約指輪 - とは云ふもの丶お前ではなし

高価な婚約指輪を贈るには意味があって、それはいざというときに換金するためだという。人生は長い。何が起こるか判らない。どんなときでも共に乗り越えていけるように、またもし夫である自分に何かあっても残された妻が困らないように、常に肌身離さず身に着けている貴金属を換金性の高いものにしておくというのである。ジプシーは旅をするため、現金を持ち歩くよりコンパクトだし身体に括りつけるのに便利なので、全財産を宝石にして身に纏うというのと通じるものがある。


これを若い新婚さんの男性に話したところ「結局カネかよ、夢がなさすぎる! 愛だよ、愛!」と嘆かれた。


そうかなぁ、実に叙情ロマンに満ちた話だと思うんだが、価値観の違いというのは恐ろしいものだ。

ふーむ、ぼくもこの話は叙情ロマンに満ちてると思いますが、それ以前に、ぼくは指輪というものを付けたことが一度もないんですが、これは33歳の男としてどうなんでしょうか。


というか、装飾品をつける習慣がないんですよね。腕時計すら、鬱陶しいから持ってないし。


それに、財産として高価なものを買う、という感覚もわかんないんですよね。


ぼくが今までの人生で買った、高価なものランキングベスト3はこちら。(ただしクルマは除く。あれは生活必需品である)


ギターしかねえ。

なんだろうね、こういう大人は。


まぁぼくは結婚とか一生しなかったので、婚約指輪と結婚指輪が違うこととかもよう知らんし、女性に高価なプレゼントを贈るような機会もありませんでしたし、ちょっとぐらい好きなモン買ったってバチは当たりませんやね。


あ、そういえば、一度だけ人の誕生日にプレゼントを贈ったことがあった。



あれは今から十年近く前のこと。


学生時代からの友人である煙羅煙羅くんの誕生日に、なにかシャレの効いたものをあげようと思ったぼくは、近所のオフィス用品店に特注して作った、「探偵」と書いた三角錐を贈ったのでした。

薔薇十字探偵(1) (講談社 Mook)

薔薇十字探偵(1) (講談社 Mook)

榎木津礼二郎の机に置いてあるアレね。


それからもう十年が過ぎ、煙羅煙羅くんは三人の子宝に恵まれて立派にお父さんしてますし、ぼくはといえば、相変わらずホゲホゲタラタラホゲタラポンとか言いながら毎日を無為に過ごしているわけですが、まぁそんな人生も悪くはないですよねっ!