南東北おもねり街道

東北地方で発行されている「河北新報」という新聞があるのですが、7月から深町秋生先生がエッセイを載せるようになり、先月は、一面の下のほうにあるコラム「河北春秋」(朝日新聞でいう「天声人語」、読売新聞でいう「編集手帳」、産経新聞でいう「産経抄」にあたる)で深町先生のエッセイに言及したりもしていて、これで深町先生も東北制覇完了という感じです。


http://www.kahoku.co.jp/column/syunju/20080825_01.htm


おかげで、うちの母上まで「深町先生ってあ〜ちゃんが好きなんでしょ?」とか言い出す始末です。

love the world(初回限定盤)(DVD付)

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最近は、perfume知名度もうちの母上にまで浸透してきてて、あ〜ちゃんは変なことを言う子」と認識しているようです。


そういえば、こんなエントリが話題になってましたが。


嫁から「Perfume」について問い詰められる - 29歳既婚。子供はいませ... - Yahoo!知恵袋

ある日私が帰宅したら、ほとんどのPerfumeのCDのジャケットに付箋が貼られていました。かしゆかとのっちの顔を隠しているようでした。何故かあーちゃんは無事です。

あ〜ちゃんといえば、とかく彫りの深さが話題になりますが、中高年にはウケてるようで一安心ですね。



河北新報に話を戻しますと、今日の紙面では、東北関係の本を紹介する「東北の本棚」欄(そういう欄があるのだ)で『東京デッドクルージング』の書評が載っておりました。

東京デッドクルージング このミス大賞シリーズ (『このミス』大賞シリーズ)

東京デッドクルージング このミス大賞シリーズ (『このミス』大賞シリーズ)

 「第三回このミステリーがすごい!大賞」受賞者で、本紙朝刊のエッセー「微風旋風」の筆者、深町秋生さん(南陽市)。三作目となる小説「東京デッドクルージング」は、先行きが見えない近未来の日本で人々の鬱屈(うっくつ)した欲望や遺恨が爆発し、壮絶な戦いが繰り広げられる。
 舞台はインフレと貧富の格差、監視社会が進展した二〇一五年の日本。市場開放路線を進めた結果、国内には外国人があふれ、”外国人”狩りが横行。国粋主義団体や新興宗教団体も台頭し、人心もすさんでいる。
 閉塞(へいそく)感と不安感に覆われる中、CIAの業務委託をし、都市ゲリラ部隊を組織する私兵団のリーダー晃は、中国人が集う都内のクラブを襲撃、偽札作りの”名人”の中国人を誘拐する。事件を機に、晃に殺害された脱北者の肉親や中国の秘密情報機関も動きだし、銃撃戦や爆破事件が起きる三つどもえの戦いへと突入する。その結果、政財界の闇も浮かび上がってくる。
 畳み掛ける文体で人間の暗部を抉り出す作風が印象的だ。逆説的な意味で人の生きる意味を問うているともいえる。

とのこと。的確な書評だと思いますが、いつものこの欄では、リタイアした老人の自費出版句集とかが紹介されてるので、そういうのを期待している読者にはちょっと刺激が強いような気もしますね。


このように、新聞での露出が増え、中高年への知名度も上がっている深町先生ですが、うちの母上が、知人に「この人うちの息子の知り合いなのよー」とか言って自慢してるらしいので、それはちょっとどうかと思ったりもするのでした。