俺はこの赤の扉を選ぶぜ

今日のネタはこのニュースで。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080326/crm0803261847027-n1.htm

“肉体接待”拒否され「せっかくだから」とわいせつ行為 博報堂元社員らを起訴

大手広告代理店「博報堂」元社員らが、「セレブの飲み会」と称して呼び出した女性らにわいせつ行為をした事件で、同社元社員の矢飼清正容疑者(41)=神奈川県藤沢市=が女性2人に睡眠薬入りワインを飲ませて眠らせ、同席していた接待相手の男性にわいせつ行為を勧めていたことが26日、分かった。男性に拒否され、矢飼容疑者と上崎史登容疑者(24)=東京都練馬区=は「せっかくだから」とわいせつ行為をしたという。東京地検はこの日、準強制わいせつの罪で、両容疑者を起訴した。


起訴状などによると、矢飼被告は昨年12月15日、東京都港区の高級ホテルの客室で、30代の女性2人に睡眠薬入りのワインを飲ませて昏睡(こんすい)状態にさせた。矢飼被告は接待相手の男性に「どうぞ」とわいせつ行為を勧めたが、男性は「何を言ってるんだ」と拒否して、寝たという。矢飼被告は2人の体を触るなどし、上崎被告も1人にわいせつ行為をした。

”せっかくだから”というフレーズからデスクリムゾンを連想する人も多いようですが。
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これ、接待じゃないですよね。共犯者にして弱みを握ろうとしてますよね。


ニートラップに他人の身体を使うなよ。



で、実は佐藤まさあき先生の『堕靡泥の星』でも、同じような話が出てきました。

この巻で神納達也は、財産を横領しようとする叔母たちの陰謀で、精神病院に入院させられますが、陰謀を暴いて叔母たちを刑務所に送り、さらに、その入れ知恵をした華道の家元とその顧問弁護士に復讐するべく、ルポライターの矢崎を仲間に引き込みます。


まず、矢崎をソープランド(作中では「トルコ」と呼称されている)に連れていきますが、彼はソープ嬢のあっけらかんとした態度に圧倒されてしまい、とても臨戦態勢になれずに終わってしまいます。


すると達也は、「それじゃもう少し趣向の変ったのでいこう」と矢崎を伴って見知らぬ女を尾行し、彼女が一人暮らしの自室に帰ったところで押し入り、ナイフを突きつけて「服をぬぎな」と脅します。


そして、矢崎に「さ! 思いっきりやんなよ」とけしかけると、さっきのソープ嬢には反応しなかった彼の男性機能が激しく興奮し、彼女を犯すのでした。


こうして、共犯者としての連帯感を持った矢崎に、「ついにかかった…」とほくそえむ達也は、彼に「強姦こそが、男が男としておのれの誇りにのっとって生きることのできる最高の瞬間だ!」という自分の強姦哲学を語り、「同じ人間の一生、ぼくとともに思いっきり嗜虐的に生きてみないかい」と誘いをかけます。


そこで打ち明けた計画というのが、

数十人の処女を一同にあつめ…


それを二人で犯しまくる…というのはどうだい

というもの。こんなのに目の色を変える男もどうかと思うんですが、すでに達也の共犯として、狂気の世界に突入している矢崎はこの提案に「それにしてもこのオヤジ、ノリノリである」的な食いつきっぷりで乗ってきちゃいます。



んで、達也と矢崎は十三人の女性を雪山に連れ込み、巨大なモミの木に吊るして人間クリスマスツリーの飾りにしちゃうんですが、こんど起訴された元博報堂社員も、こんな壮大なバカ計画に引き込もうとしていたんでしょうか。



…お願いだから、こういうのはマンガの中だけにしていただきたいですね。