背徳のメス

昨日は芸能人の性犯罪に言及しましたが、今日も性犯罪関連の話題となります。


手術後の女性患者の胸なめる 医師の男逮捕|日テレNEWS24 手術後の女性患者の胸なめる 医師の男逮捕|日テレNEWS24

 東京・足立区の病院で30代の女性患者の胸の手術をした医師の男が、手術後に診察を装ってわいせつな行為をしたとして警視庁に逮捕された。

 準強制わいせつの疑いで逮捕されたのは、足立区の「柳原病院」の非常勤の医師・関根進容疑者(40)。警視庁によると関根容疑者は今年5月、30代の女性患者の胸のしこりの摘出手術後に「傷口を確認する」などと診察を装って女性の胸をなめたり、胸を見ながら自慰行為をするなどわいせつな行為をした疑いが持たれている。当時女性は全身麻酔から覚めたばかりで抵抗できない状態だったという。

 関根容疑者は6年程前から女性の担当医で、警察の調べに対し「やっていません」と容疑を否認しているという。

逮捕された医師は容疑を否認していますが、この逮捕に対し、病院は「不当逮捕」として強い抗議声明を出しています。


非常勤医師逮捕の不当性について|柳原病院[東京都足立区] 非常勤医師逮捕の不当性について|柳原病院[東京都足立区]
病院側としては、

  • 患者は全身麻酔から覚醒したばかりでせん妄状態にあり、供述は幻覚や錯覚が織り交ざったもの
  • 病室は4人部屋で看護師が頻繁に出入りしていたため、そのような行為は考えられない
  • 逮捕要件となる、逃亡や証拠隠滅のおそれがない

と主張しています。


こちらの主張にも説得力があり、耳を傾ける必要を感じます。


それにしても、抗議の文体がなんというか、独特の偏りを感じるというか。

この警察のやり方は不当であり、この間の冤罪事件での捜査手法や人権蹂躙に対してなんら反省もない態度だと考える。さらに警察のこうした横暴が、医療現場に混乱を与え、患者、利用者、職員やその家族に不安を招いた事を、当院は厳しく糾弾するとともに、警察当局に謝罪を求め、この様な強引で不当な捜査を直ちに止め、B医師を速やかに釈放するよう求めるものである。

(※抗議文より引用)
この辺の言い回しとか、すごい左がかった感じがするんですよね。


で、病院の公式サイトを見ていたら、こんな声明もありました。2015年8月に発表されたものです。


http://yanagihara.kenwa.or.jp/news.html#anews9

いのちを大切にする私たち柳原病院職員は戦争法案に反対します

                               2015年7月 柳原病院
 現在、国会では安全保障関連法案が審議されています。自民・公明与党は、圧倒的多数の
 国民の声を無視し、7月16日この法案を衆議院強行採決参議院に送りました。
 
 この法案は、集団的自衛権の名の下に自衛隊の海外での武力行使を可能にする「戦争法案」
です。国会審議では、憲法9条に反する違憲立法であること、同盟国アメリカが行う地球上の
あらゆる地域での戦争に自衛隊が自動的に組み入れられること、時の政権によって恣意的に
「存立危機事態」が判断されることなど、法案の問題点が次々に明らかになりました。
 一括して審議されている11の法案のなかには、軍事使用できる特定公共施設として、
空港、港湾とともに病院(日赤病院、国立病院、その他の病院)が含まれ、ひとたび
有事となれば医療機関や医療従事者が法律によって戦争に組み込まれていくなど、
医療分野においても重大な問題が含まれています。
 
 私たち柳原病院の職員は、人々の生命(いのち)を守ることを誇りに働いています。戦争は、
私たちが日夜守ろうとしている生命(いのち)を奪う最悪の行為です。これを許すことは、
生命(いのち)を守る医療従事者の使命と存在意義を否定することになりかねません。
 私たちは、この戦争法案に断固反対します。そして、生命(いのち)と平和を守るために、
思想信条の違いを超え多くの人々と力を合わせて戦争法案を廃案に追い込むことを、
心から呼びかけ行動します。
 
                                      以上

柳原病院は、共産党と関係の深い民医連(全日本民主医療機関連合会)に属する病院であり、以前から政権批判をしていたんですね。


安易な陰謀論に与するつもりはありませんが、大分県では野党の選挙事務所に県警が監視カメラを設置して問題になったばかりのタイミングですから、なんともキナ臭いというか、嫌な雰囲気になってきたなぁというのが正直な印象です。