愛は心の仕事です

今年の五月に、『めぞん一刻』の実写ドラマが放送されましたね。

めぞん一刻 [DVD]

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これは思ったほど悪くなかったんですが、今度は『1ポンドの福音』が、KAT-TUN亀梨和也主演でドラマ化されるそうです。
1ポンドの福音 4 (ヤングサンデーコミックス)

1ポンドの福音 4 (ヤングサンデーコミックス)

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071105-OHT1T00068.htm

亀梨がダメボクサーに…日テレ系「1ポンドの福音」主演でコメディー初挑戦

人気グループ「KAT―TUN」の亀梨和也(21)が、来年1月スタートの日テレ系ドラマ「1ポンドの福音」(土曜・後9時)で主演を務めることが4日、分かった。亀梨演じる天性の素質を備えながらも根性なしのプロボクサーが、敬虔(けいけん)なシスターに恋する青春ラブコメディー。コメディー初挑戦の亀梨が、愛のチャンピオンベルトを目指し、運命のリングに立つ。

根性なしのダメボクサー亀○ってそんな…


高橋留美子は、『犬夜叉』でいまだサンデーの看板作家として活躍している、現役バリバリの人ではあるのですが、正直なところ最先端にいる人とは言いがたく、旧作の方が話題になる機会が多いようですね。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1051281.html
小学館から現行で出ている新装版『うる星やつら』では、著名な漫画家・イラストレーターがそれぞれの絵柄で描いたラムちゃんを寄稿しており、次の巻では原哲夫が描くそうです。

http://ascii.jp/elem/000/000/080/80303/

この企画には、うる星やつらの作者である高橋留美子氏を慕う人たちが集まったとのことだが、それにしても「原哲夫氏×ラムちゃん」という異色の組み合わせはすごい!

 原哲夫氏といえば、劇画タッチで、ケンシロウのようなムキムキキャラを得意とするが、一体どんなラムちゃんが生まれるのだろうか? 筋骨隆々でいかついラムちゃん? うーん、今から楽しみでしょうがない。

いや、原哲夫の描く美女の艶っぽさは抜群だろ。ユリア見たことねえのかよこの記事書いた人。



しかしまぁ。



ラムちゃんも、来年で初登場から30周年なんですよね。


実はガンダムより息の長いキャラクター*1であるラムちゃんですが、彼女はよく「オタクの理想の女性」と評されます。


ですが、現代のおたくが好む女性像からは、かなりかけ離れているんですよね。


萌えオタの人たちの間では、女性には何より純潔が求められますが、ラムちゃんは子持ちバツイチですからね。

いや、設定上テンちゃんはラムちゃんの従弟であり、レイは婚約解消した元フィアンセであって結婚はしていないんですが、ストーリー上の役割からいえば、テンちゃんは明らかに「なつかない連れ子」であり、レイは「復縁を迫る前の亭主」にほかなりません。


その上、いつも半裸でその辺を(文字通り)飛び回ってるし、何かにつけてあたるくんに通電の拷問を課すし、怪しげな友達とつるんでは妙な遊びに夢中になってるし。オタクが好むとされるおしとやかな女性像とは似ても似つかないですね。



おまけに、辛いものばかり食べるし、日本語のしゃべれないお母さんもいるし。ここから、オタクに多いとされるある人種が敵視する、ある国籍の人物を連想するのはそれほど的外れな考察ではないと思われます。



しかし、そんな要素をいくつも持っているにも関わらず、ラムちゃんは多くの男性ファンに愛され続けており、理想の女性像と言われ続けています。


結局、モテない男が求めているのは、なんだかんだ言ったところで「自分を愛してくれる人」ということでしかないんだろうなぁ。

*1:機動戦士ガンダム』の放送開始は1979年、『うる星やつら』第一話掲載は1978年