ア・ルース・ボーイ

本日は、仙台市文学館で開かれた、池上冬樹先生と佐伯一麦先生の講座を受けてまいりました。

ア・ルース・ボーイ (新潮文庫)

ア・ルース・ボーイ (新潮文庫)

石の肺 アスベスト禍を追う

石の肺 アスベスト禍を追う

私小説作家として知られる佐伯先生は、一人称の小説を書かれるとき、いったん書いた文章を三人称に直してみて、それからまた一人称に戻すという作業をされることがあるそうです。


この工程を経ることによって、一人称でしか表せないものや三人称でないと書けないものを見出していくそうですが、その文章に対する厳しさはさすがですね。


講座の後の懇親会でもお話を聞かせていただきましたが、エンターテインメント畑の作家さんとは厳しさのベクトルがちょっと違うなぁと感じさせられたのでした。


文章を書くというのは、その人のあり方のすべてが表れる行為なんですね。