8月の告知

7月の講座もつつがなく終わりましたので、では来月の告知を。

せんだい文学塾

  • 8月27日(土)16時開場、16時30分〜18時30分開講
  • 講師:佐伯一麦野間賞作家、仙台市在住)

佐伯一麦(さえき・かずみ)氏

 1959年仙台市出身。仙台第一高校卒業。

 高校卒業後に上京し、週刊誌記者や電気工などの職につきながら小説を執筆。1984年に「木を接ぐ」(『雛の棲家』所収)で第3回海燕文学賞を受賞しデビュー。1990年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年には『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞を受賞。

 その後、仙台市に帰郷し、1997年『遠き山に日は落ちて』で第1回木山捷平文学賞。同年にはノルウェーに一年間滞在する。

 2004年に『鉄塔家族』で第31回大仏次郎賞。2007年にはノルウェー滞在経験をもとにした『ノルゲ』で第60回野間文芸賞を受賞。また、アスベスト禍を追ったルポルタージュ『石の肺』も刊行。

 2013年には『還れぬ家』で第55回毎日芸術賞を受賞。2014年には『渡良瀬』で第25回伊藤整文学賞を受賞した。

 現代を代表する私小説作家として知られ、また、2010年より、大仏次郎賞、野間文芸賞の選考委員を務めている。

還れぬ家 (新潮文庫)

還れぬ家 (新潮文庫)

※通常の回とは会場が異なります

  • テーマ:「過去と現代の文学をつなぐもの」
  • 定員:65名
  • 受講料:一般2000円、学生1000円、高校生以下無料
  • お申し込み/お問い合わせ:せんだい文学塾運営委員会 sendaibungakujuku@gmail.com お電話は080-6013-5008

山形小説家(ライター)講座

村田沙耶香(むらた・さやか)氏


千葉県印西市出身。玉川大学文学部卒。

横浜文学学校で宮原昭夫氏に師事し、2003年に『授乳』で群像新人文学賞優秀賞を受賞。

2009年に『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013年には『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞を受賞。
2014年は『殺人出産』でセンス・オブ・ジェンダー少子化対策特別賞を受賞し、2015年の『消滅世界』も、出産をテーマにした異様なディストピアを描き、文壇に衝撃を与える。
2016年、『コンビニ人間』で芥川龍之介賞を受賞。いま最も注目される若手女性作家のひとりである。

コンビニ人間

コンビニ人間

この講座について

  • 文芸評論家の池上冬樹先生が、アドバイザーとしてご指導されています。仙台と山形で運営母体は異なりますが、進行や雰囲気はほぼ共通しています。
  • ゲストとして、大手出版社の編集者が参加することもあります。
  • 「山形小説家(ライター)講座」からは、「このミス大賞」出身作家の深町秋生さん、大藪春彦賞作家の柚月裕子さん、日経小説大賞を受賞された紺野仲右ヱ門さん、怪談作家として各所で暗躍中の黒木あるじさん、小説現代長編新人賞でデビューし、男性的で骨太な小説が好評な吉村龍一さん、徳間書店より『谷中ゲリラアーチスト』を刊行されデビューした織田啓一郎さんを輩出しています。
  • 「せんだい文学塾」の受講生からも、各種の文学新人賞で最終候補まで残った方が出ています。
  • 受講生から提出されたテキスト(短篇小説、エッセイなど)を教材として採用しております。一流の作家や評論家に自作を読んでもらえる、めったにない機会です。 創作をされる方は、いちど提出してみては。
  • プロ作家志望の方から、読書の楽しみを深めたい方や、ベストセラー作家の人となりに興味のある方まで、どなたでも気軽に参加できます。すでに本を出されている方も歓迎します。
  • 講座の進行としては、まず受講生にテキストを読んでの感想・作者への質問などを求めます。ついで作者による解説、それから講師による講評という流れで進めます。無言で参加することもできますが、なるべく発言したほうがより楽しめます。
  • 講座終了後には、講師の先生を交えての懇親会も開催します(会費は4000〜5000円ていど)。こちらへも参加されると、より深く楽しめます。
  • 近郊にお住まいで文芸に興味のある方、土日に東北へ旅行される方、ついでにワッシュ手作りのお菓子に興味がおありの方は、どうぞご参加ください。