ゴージャス☆はあちゅう

はてな村民が愛してやまないネットアイドルはあちゅう女史が催眠術師の資格をお取りになったそうです。

http://yaplog.jp/ha-chu0122/archive/434
ここから、「国家錬金術師の資格を取りました」と『鋼の錬金術師』ネタで改変しようと思ったのですが上手くいかず断念。


漫画なんかでは催眠術はよく出てきますが、たいがい弱っちくて卑怯なヤツが使うと相場が決まってます。

んで、主人公が自分の体を傷つけて催眠術を破る、というのももはやベタ過ぎていちいち例を挙げる気にもなれない。

トライガン #2

トライガン #2

あえて挙げるとすると、『トライガン』に出てきた異能者集団GUN-HO-GUNSの3、ドミニク・ザ・サイクロプスなんかがぼくは好きですね。

この人とヴァッシュ・ザ・スタンピードの戦いは、まさに「催眠術→痛みで覚醒」の典型的パターンでした。



主人公が催眠術を使う漫画としては、荒木飛呂彦先生の『ゴージャス☆アイリン』が思い浮かぶところです。

ゴージャス アイリン (ジャンプスーパーコミックス)

ゴージャス アイリン (ジャンプスーパーコミックス)

この作品の主人公は、メイクによって自己暗示をかけて性格や体型を変化させ、かつ戦いながら相手に催眠術をかけるという1から10まで暗示で乗り切るヒロインだったのでした。


のちに、『スターダストクルセイダーズ』でポルナレフDIOと対峙したとき、階段を上ったと思ったらなぜか下りていたという経験について、

催眠術だとか超スピードだとか

そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

と、有名なコピペの元になる表現で仲間たちに説明していたものですが、荒木先生の中での催眠術株が『アイリン』執筆時より急落していたということがうかがえますね。

もっとも、アレにしたところでDIOが「ザ・ワールド」で時を止めて、よっこらしょってポルナレフの体を担いで一段下に降ろし、そ知らぬ顔で「フフフそうか階段を下りたな」なんて言ってたのだから、よく考えるとチャチというかマヌケな行動ではあります。


あと、催眠術師が出てくる漫画としては、つのだじろう先生の『うしろの百太郎』も忘れがたいインパクトがありました。

この作品では、当時流行していたこっくりさんをたびたび扱っており、教師が九尾の狐にとりつかれて生徒を次々に惨殺する「コックリ殺人篇」と、とりつかれた読者が自動筆記で書いた手紙(ものすごく怖い)を転載する「コックリ憑依篇」という二つのエピソードがあります。


「殺人篇」はこちらで紹介されています。
http://www.mandarake.co.jp/information/column/iwai/animal/008/index.html


そして、もうひとつの「憑依篇」ラストでは、こっくりさんの正体について「自己暗示だ」「動物霊だ」と議論を戦わせる生徒たちの前に突如ウルトラ怪しげな着物のおっさんが登場し、「シバの悪霊」を呼び出してみんなに見せます。


こんな不審人物がホイホイ入ってこれるというのは、学校のセキュリティに問題があると言わざるを得ないのですが、実は彼は担任教師の知人で、催眠術師の中野さんという人。

たぶん実在する人物だと思われますが、「暗示」というものがどういうものかもよく知らないで騒いでいる生徒たちのために、先生に頼まれて来てくれたというからきっといい人なんだと思います。


はあちゅう女史にも、このような社会的意義のある仕事をしていただきたいものだと思います!