痴漢電車・下着検札

こんな事件がありました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070422k0000m040054000c.html

強姦:特急内で暴行、容疑の36歳再逮捕 乗客沈黙


 大阪府警淀川署は21日、JR北陸線の富山発大阪行きの特急「サンダーバード」の車内で昨年8月、大阪市内の会社員の女性(当時21歳)に暴行したとして、滋賀県湖南市石部南、解体工、植園貴光被告(36)を強姦(ごうかん)容疑で再逮捕した。当時、同じ車両には約40人の乗客がおり、一部の乗客は異変に気付いたものの、植園容疑者にすごまれ、制止できなかったという。植園容疑者は、昨年12月にも同様に車内や駅構内で女性に暴行したとして今年1月、滋賀県警に逮捕され、強姦罪などで現在公判中。

 調べでは、植園容疑者は、昨年8月3日午後9時20分ごろ、福井駅を出発した直後に、6両目の前方から2、3列目にいた女性の隣に座り、「逃げると殺す」「ストーカーして一生付きまとってやる」などと脅し、繰り返し女性の下半身を触るなどしたという。さらに、京都駅出発後の午後10時半ごろから約30分間にわたり、車内のトイレに連れ込み、暴行した疑い。女性は車両前方のトイレに連れて行かれる途中、声を上げられず泣いていたが、付近の乗客は植園容疑者に「何をジロジロ見ているんだ」などと怒鳴られ、車掌に通報もできなかったという。

この事件について、「なんで誰も助けなかったんだ」と憤っている人は多いですが、実際にその場に居合わせたらたぶん「痴話喧嘩かな、係わり合いにならんとこ」「まさか、こんなとこでそんなことする人おらんだろ」と思って行動を起こさないと思います。


例えば、火災報知器が鳴ったとき、火が見えないところで聞いた人はまず「誤作動かな?」と思うでしょ。


以前、韓国で地下鉄火災があったときも、乗客は「そんな大火事なんて、そうそう起こらないだろ」と思い込み、避難が遅れたと言われています。

こういう心理的な動きを「正常性バイアス」といい、滅多にパニックを起こさなくなった現代人にとって新たな災害時の脅威となっています。気をつけましょう。


もし、実際に列車内でそのような行為を発見した場合は、自分で注意するのがイヤであっても、

JR西日本によると、同社の大半の車両には連結部付近に通報ブザーをつけているほか、トイレにも体調悪化などに備えたブザーを設置。いずれも車掌に連絡が届くようになっている。また、特急など停車駅間が長い列車の場合、車掌の車内巡回を励行しているという。同社広報部は「引き続き車掌の見回りなどを強化し、乗客の安全確保、防犯対策に努めていきたい。事件を目撃したら通報ブザーを活用してほしい」と話している。

とのことです。ブザーの存在自体知らない人が多いと思う(オレだって知らなかった)ので、これはもっと周知させるべきでしょうね。



滝田洋二郎監督のピンク映画ではコメディタッチで描かれていた、列車内の破廉恥行為ですが、実際には悪質な犯罪であり、仮にカップルの痴話喧嘩やなんらかのプレイであったとしても迷惑行為です。迷わず車掌を呼びましょう。




で、その滝田洋二郎の痴漢電車モノですが。




実際に観たことはないんですけど、と前置きをしておいて。
1984年に公開された「痴漢電車・下着検札」という蛍雪次郎主演の映画では、竹中直人松本清張のモノマネで痴漢をはたらくという爆笑必至の場面で有名です。

このシリーズには、山口百恵のそっくりさん「山内百恵」主演の「痴漢電車・百恵のお尻」というさらに危険な作品もあり、そちらでは、

  • 山口百恵復帰スペシャルが放送される。しかし、本人が急病のため急遽そっくりさんを代役に立てる。
  • 生放送中のテレビ局に、「爆弾を仕掛けた」と脅迫電話がかかる。
  • 犯人の要求は「百恵に生中継でオナニーさせろ」というもの。

まぁ「太陽を盗んだ男」と同じ話といえばいえるんですが、犯人の要求はエスカレートしていき、江川卓ビートたけしとの白黒ショーをさせることに。


この映画では、「山口百恵本人」「山口百恵のそっくりさん」の両方をそっくりさんが演じており、複雑な構造になっています。
(↓カギカッコ内はそっくりさんタレントが演じているキャラクター)

  • 「江川」や「たけし」とカラミを演じる「百恵のそっくりさん」
  • それをテレビで見ている「本物の百恵」は、「藤竜也」と行為に及んでいる
  • その部屋には、三浦友和(本人)のタバコ(キャビン)のポスターが貼られている


というからスゴイ。こ、これは観たい。




あと、特急「サンダーバード」車内の事件についてもう一つ。



この事件について、「助けも通報もしなかった乗客全員が共犯だ」と言っている人もいますが、それって某海外作家の某アレですか。
※以下ネタバレ


































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