Only a hobo
以前BSでガンダム劇場版を一挙放送したとき、ブライトの「めくら撃ちでいい!」をはじめとしていくつかの不適切な台詞がカットされていたのですが、アムロが砂漠の飯屋でランバ・ラルに飯をおごってもらったときの「ぼく、乞食じゃありませんし」もやはりカットの対象となっておりました。
- 出版社/メーカー: SME・ビジュアルワークス
- 発売日: 2000/06/21
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ですけどね。
- 作者: マークトウェイン,Mark Twain,大久保博
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 単行本
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今、これのCMが放送されていて、思いっきり「こじき」って言ってるんですよねぇ。
いいのかなぁ。
乞食を扱った漫画としては、水島新司の「銭っ子」が有名です。
http://www.mandarake.co.jp/shop/info_nakano/iwai/animal027/index.html
この人の漫画には貧民街とかホームレスがよく登場してきて、代表作の一つである「野球狂の詩」にも「乞食打者」なんてエピソードがあったりします。
- 作者: 水島新司
- 出版社/メーカー: コミックス
- 発売日: 1995/07
- メディア: 文庫
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このシリーズにはほかにも、岩田鉄五郎が、誤審したアンパイヤに向かって
「わりゃどめくらか」
と暴言を吐いて退場になるという話もあったりして色んな意味でどきどきしてしまうのですが、一番の破壊力があったのは、最終巻ボーナストラックとして収録されていた短編「ジャラリン子」ですね。
- 作者: 水島新司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1977/07
- メディア: コミック
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主人公は、コジキの父親とバラックで暮らしている少年。
彼の父親は、昼間は路傍に座って目を閉じ、
「あわれなめくらでございます…
どうぞおめぐみを」
とやっているのですが、白杖をついて家に帰ってくると、ふつうに目を開けて暮らしています。
これは、ジャン・ジュネの「泥棒日記」に出てくる「奇跡の庭」と同じですね。
- 作者: ジャンジュネ,朝吹三吉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1968/10/02
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コレが、ネットウヨクのひとがよく叫んでいる、弱者特権キー!とかいうアレですか。
そして、父親は「めくら」ギミックでは商売がうまくいかなくなり、「いざり」をやってみたり「中風」をやってみたりしますがジリ貧で、息子に残飯あさりをさせて日々をしのいでいます。
この息子は、コジキの息子ということで学校にも通えないという不遇な子ですが、実は本当の息子ではなく、赤ん坊の時に迷子になっていたのを拾って育てていたもの。
実父は、コジキの養父によく金を恵んでくれる隻眼の会社社長(水島新司作品によく出てくる漫画俳優)で、かつてヤクザだったとき、出入りのいざこざで赤ん坊だった息子が行方不明になったのをずっと探していたのでした。
実父はヤクザで養父は乞食って、どんだけ不遇なんですかこの子は。
しかし、この子は不遇な環境にも負けずに快活に育ち、ようやく見つけた実父も、養父の未成年者略取を告発するどころか、「今までよく育ててくれました、あなたのこともうちの会社で面倒見ます」と感謝するというから、ハッピーにもほどがあるというかなんというか。