愛情無用
- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/05/25
- メディア: 単行本
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- 作者: 上原善広
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/06/16
- メディア: 新書
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差別用語を大きく「路地(『部落』の文学的表現)」「心身障害者」「職業」「その他」に分けて、いろんな言葉を解説しているのですが、「路地」のところはさすがに当事者しか持てない重みに溢れた内容になっています。
東北地方に部落差別はほぼ存在しないことになっていますが、それでも、仙台には「革坊(カボ)」、秋田県角館では「下町(シモマチ)」、秋田・山形では「ラク」と呼ばれるエタ身分の人がいたとのこと。「カボ」なんて言葉は22年仙台に住んでいるぼくもまったく聞いたことがありませんでしたが、現在の宮城刑務所周辺がその地域だったようです。
また、江戸時代の乞食は許可制で非人頭に支配されており(『ジョジョ』第三部のカイロの街と同じ)、また諜報活動も業としていて藩内の治安維持に役立っていたそうですが、現代の刑事ドラマなどでホームレスの情報屋がよく出てくるのも、その辺にルーツがあるのかもしれません。
- 作者: 本宮ひろ志
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1993/06
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ただ、「路地」以外のカテゴリはわりと表層的にさらりと流されており、また著者はそんなにサブカルチャーに詳しい人ではないので、「かたわ」の項では欠かせない『ブラック・ジャック』の「木の芽」のエピソードを載せていないし、
(↓右が旧版、左が新版。明らかに「カタワ」という語の差別性を訴えている話なのに、まったく意味がなく改悪されている)
「きちがい」の項に、『怪奇大作戦』の「狂鬼人間」のエピソードも載っていません。
封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで (だいわ文庫)
- 作者: 安藤健二
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
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あと、「ギリヤーク」の項には
戦前の日本ではオロッコ、オロチョンの方が通りがよかったが、村上春樹氏の小説『1Q84』で一躍、ギリヤークの名が有名になった
とありますが、『新必殺仕置人』の死神(河原崎建三)についても一言も触れられていませんでした。
まぁ、サハリンの北方民族のはずがなぜかエスキモーの遮光器をつけて捕鯨用のモリを武器にするという考証には問題があるかもしれませんけどね。
- 出版社/メーカー: キングレコード
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