白昼の暴行魔II

昨日の日記でチェーンソーの話がちょっと出たので、世間でのチェーンソーの扱われ方についていろいろ調べてみました。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

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このライトノベルでは、主人公の少女がチェーンソーを持った謎の男と戦います。

チェーンソー=殺人鬼、という図式はもうホラー映画の枠を超えて定着しているのですね。

ドイツ チェーンソー大量虐殺 [DVD]

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世間では、「13日の金曜日」に登場する殺人鬼、ジェイソンがチェーンソーを持っていると思っている人も多いようですが、彼がチェーンソーを使うシーンはありません。むしろチェーンソーで逆襲されるシーンならありますが。

新・13日の金曜日 [DVD]

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チェーンソーを使う殺人鬼は、「悪魔のいけにえ」に登場するレザーフェイスです。

ただし、作中ではチェーンソーを振り回しはするものの、犠牲者を解体するシーンの直接的な描写はなく、凶器としてはハンマーを使用しています。

これは、ソーヤー一家が「狂った屠殺人」というキャラ設定を持っているためですね。
Mad Butcher/Eternal Devastation

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「屠殺」という言葉も使えなくなった昨今では、この設定もヤバイんじゃないかなぁ。


映画史上において、チェーンソーを凶器として扱った最初の作品は、ウエス・クレイヴン監督の「鮮血の美学」だといわれています。

鮮血の美学 [DVD]

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イングマール・ベルイマンの「処女の泉」を換骨奪胎したというこの作品。
処女の泉 [DVD]

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女の子がゴロツキたちにレイプされて連れ回されて殺され、その両親が復讐するという非常にシンプルでそれでいてものすごく不愉快な映画でした。


また、ブライアン・デ・パルマ監督の「スカーフェイス」でもチェーンソー殺人が出てきます。

スカーフェイス [DVD]

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鮮血の美学」の寒々しい映像とは対照的な、マイアミの毒々しい色彩の中で繰り広げられる惨劇とジョルジオ・モロダーの白玉弾きシンセ・サウンドは、格別の悪酔い感を与えてくれます。


そういえば。


かつてW☆INGやIWAジャパンで活躍した悪役マネジャー、ビクター・キニョネス氏が4月2日に46歳の若さでお亡くなりになったそうですが、この人がブッキングしていたレスラーの中には「レザー・フェイス」も「フレディ・クルーガー」も「ジェイソン・ザ・テリブル」もいたなぁ。

チェーンソーを回しながら(もちろん刃は外して)入場していたレザー・フェイスは、契約のトラブルかなんかで中の人が入れ替わり、「スーパー・レザー」が登場してお互いにこっちが本家だと言っていたのですが、そもそもどっちもトビー・フーパー及び「悪魔のいけにえ」の版権を持っている人の許可を取ってないのだから結局二人ともパチモンなんじゃねーかという低次元の争いでした。プロレスって夢みたいにデタラメな、いい世界だなぁ。

この映画は話題になりましたが、この組み合わせはW☆INGでとうの昔に実現してたんですよね。エス・クレイブンもショーン・カニンガムも知らないところで




版権の微妙なレスラーといえば。

去年、地元にIWAジャパンが来たとき、スティーヴ・ウイリアムスも来るというので観に行ったのですが、高杉正彦がいまだに「ウルトラセブン」でやっていたのには驚かされました。絶対円谷プロに黙ってやってると思うんですが、大丈夫なんでしょうか。

パパはウルトラセブン (ウルトラマンえほん)

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以前にも取り上げたことがありますが、初代タイガーマスクとどうにも噛み合わない試合をやらかした、メキシコのウルトラマンもいましたね。

地元ではこの人の息子もルチャドールになっており、「ウルトラマンJr」として戦っているそうです。ウルトラ兄弟どころかウルトラ親子という驚愕のキャラクター展開。ウルトラの父→ウルトラの祖父ってことになるわけですか。


海外でのウルトラマンの版権はチャイヨーが握っているわけですが、ソムポートさんもそんなのは許さないと思うんですけど。