さよなら伊吹隊長
先ほど、伯父の葬儀から帰ってきたところです。
新聞も見てなかったので知りませんでしたが、伯父と同じ日に根上淳氏もお亡くなりになっていたんですね。
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初代隊長である加藤隊長(塚本信夫)がチームワークを重視する優しい印象があったのに対し、伊吹隊長は厳しさと優しさを併せ持った、父親のようなキャラクター性を打ち出していました。
名作「怪獣使いと少年」でも、天涯孤独な郷秀樹が「でもわたしにはMATという家があり、隊長という父がいます」という台詞を言っています。
たしか、初期の話ではこの人には田舎に母親がいたはずなんですがねぇ。
設定を忘れたんでしょうか。
伊吹隊長の魅力が最大に味わえるエピソードが、第31話「悪魔と天使の間に…」です。
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聾唖の少年が実はウルトラマン抹殺を企むゼラン星人だった、という設定のもとに、ウルトラマンである郷秀樹と普通人である周囲との軋轢を描いています。
最終的に、少年の姿をしたゼラン星人を自らの手で射殺する伊吹隊長。
彼を友達だと信じていた娘に対し、どう話すべきか。「ぼくなら彼は遠いところへ行った、と言いますね」という郷ですが、伊吹隊長は「いや、やはり真実を話すつもりだ。しょせんは人間の女から生まれた身だ、天使にはなれやせんよ」と言うのでした。
重い台詞だなぁ。
ちなみに、根上氏の奥様がペギー葉山。いうまでもなくウルトラの母ですね。
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