アンピュティ・ムービー - 男の魂に火をつけろ！　～はてブロ地獄変～

首チョンパ映画は枚挙にいとまがありませんが、手足切断映画というのもまた数多く存在します。

この映画では、冒頭、梅宮辰夫さんが伊吹吾郎さんの右腕を斬り落とすシーンがありました。ああ濃ゆい。

「仁義なき戦い」シリーズではこういうモチーフが多く、第三弾「代理戦争」では拓ボンがスクラップをちょろまかして女にカラーテレビを買った落とし前として、指ツメでは足りない、と斧で右手をぶった切るというエピソードがありました。

指を切ったり腕を切ったりする、というのはやくざ社会では制裁をシンボリックに表現するものとして広く行われています。
左手の小指をツメる、というのが最も一般的ですが、これは日本刀を持つのに最も重要な指を落として戦闘力を自ら殺ぐことによって、反抗の意思がないことを表すものとされています。

また、四肢を切断するというのは中国でも刑罰として古くから行われています。

漢の高祖、劉邦の愛人であった戚夫人が、劉邦が死去した後に正妻によって四肢を切断され「人豚」として便所で飼われた、というのは有名ですね。
梶原一騎先生の「新カラテ地獄変」でもおなじみです。

中国を舞台にした四肢切断映画としては、この作品が真っ先に思い浮かびますが、もう何度も取り上げてるので改めて書くことがありません。

さてさて。

日本映画で四肢切断ものの最高傑作というと、なんといってもこれでしょう。

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 山田辰夫さんの強烈な鼻声によるシャウトが全編にわたって炸裂するこの作品。

「うるせえんだよ、ドブス！」なんてのは、女性からたしなめられたときに、一生に一度でいいから言ってみたい言葉ですな。

映画後半、辰夫さんは、小林稔侍率いるスーパー右翼によって片手片足をチェーンソーで切断されます。
その際の「あああぁぁぁあーっ！！！」というシャウトの破壊力も満点。

詳しくは、今月の「映画秘宝」に載っているギンティ小林氏の文章をご参照ください。
年末に「サンダーロード」のDVDが出るというのはホントですか!?石井監督。

こっちだけ出して後は尻すぼみ、なんてのはカンベンですよ。

しかし、失った片手と片足にアタッチメントを付けて戦う、という設定は「鋼の錬金術師」に影響を与えてるんじゃないかなぁ、と思ったりもする今日この頃なのでした。