項羽とUFO

藤波辰爾新日本プロレスの社長だったころ(1999〜2004年)、発言の趣旨が日によってコロコロ変わるため、ファンや関係者から「コンニャク」「オデン」と揶揄されていたのをご記憶の方も多いでしょう。

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ひるがえって鳩山由紀夫首相も、とかく発言のぶれを批判されがちな人ではありますが、その批判に対してこんな回答をしているとか。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100311-00000120-mai-pol

鳩山首相>「揺らぎは宇宙の真理」 発言ぶれ批判に強調

 「物質の本質は『揺らぎ』。多くの意見を聞いて大事にする過程で、揺らぎの中で本質を見極めていくのが宇宙の真理ではないか」。鳩山由紀夫首相は11日、97年の民主党大会で「揺らぎという弱い部分は民主主義の本質」と発言したことについて、首相官邸で記者団から問われ、こう強調した。発言の「ぶれ」を批判されがちな首相だが、科学用語で自らの姿勢を解説してみせたようだ。

 首相は「まったく人の意見を聞かなければ揺らがないのかもしれないが」とも語り、聞き上手と称されるゆえの苦悩ものぞかせた。

まぁ言ってること自体はよく見ればそんなにトンチキでもないんですが、ここで「宇宙の真理」という言葉がポンと出てくるセンスは、さすがに”宇宙人”と言われる鳩山総理だけのことはあります。


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また、鳩山総理のコンニャクぶりについて、前原国交相はこんなふうにかばっています。


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100312/plc1003121753016-n1.htm

「首相は劉邦」と前原国交相

 前原誠司国土交通相は12日の記者会見で、鳩山由紀夫首相の指導力を問われ、中国・秦時代の武将、劉邦の名を挙げ「首相は人の話を聞いて、まとめていく『劉邦タイプ』だ。その意味ではリーダーシップがないとは思わない」と語った。

 劉邦項羽と覇権を争い、序盤は負け続けたが最終的に勝ち、前漢の初代皇帝・高祖となった。内閣支持率下落が続いているが、いずれ盛り返すと言いたかったようだ。

 また前原氏は、圧倒的な優勢を生かせず劉邦に敗れた項羽に言及し、「(首相は)自分でまず目標を掲げて突っ走る項羽タイプではない」と指摘した。では前原氏が思い描く項羽とは一体誰なのか。

だ、大臣。それホメてないでしょ絶対。

項羽と劉邦 (上) (新潮文庫)

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大臣は自分を張良韓信にでもなぞらえてるんでしょうか。となると項羽麻生太郎始皇帝小泉純一郎といったところか。小沢一郎は誰なんだろう。中国の古典ってあんまり詳しくないんで、この辺は深くツッコめません。


ぼくが知っていることといえば、高祖の死後に、正室呂后が、側室だった戚夫人の手足を切断して「人豚」にしたというエピソードですね。


ちなみに梶原一騎はこのエピソードがお気に入りで、『カラテ地獄変』シリーズでは何度も出てきたものでした。


鳩山総理の奥さんといえば、「太陽をパクパク食べている」「UFOに乗って金星に行ってきた」など数々のオモシロ発言で知られる、不思議ちゃんで有名な人物です。

私が出あった世にも不思議な出来事

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総理に愛人がいるかどうかは寡聞にして存じませんが、総理が本当に劉邦タイプなのだとしたら、幸夫人の動向には注意したほうがいいと思うです。