邪神を崇める者

YAHOO!掲示板に、アンチ猪木のトピがあるのを見つけました。
アントニオ猪木という人物がいかに卑劣で悪辣かを、彼のこれまでの悪行を挙げて語り合っているのですが、読めば読むほど猪木が好きになってしまうのはわたしだけでしょうか。

猪木に人生を狂わされたという関係者は数知れず、近くで関わるのは御免こうむりたいというのは確かですが、観客として遠くから観ている分には、こんなに面白い人はいませんね。

ちなみに、一時期よくテレビで見かけたルポライター藤井良樹さんは、かつては過激派に所属していたそうですが、それより以前には過激派プロレスファンとして、蔵前国技館における暴動(昭和58年の第二回IWGP決勝戦、猪木VSハルク・ホーガンの試合が長州力の乱入により不透明決着。あまりの茶番に怒ったファンが暴動を起こしたというもの)に参加、ファン代表として新日本プロレスに謝罪を要求する文書を提出したという経歴の持ち主です。


新日本プロレスの興行では昭和62年にも2度にわたってファンの暴動が起こり、ファンの心に深い傷を残しました。

おそらく日本で最もマニアックな漫画を描く作家の1人であろう徳光康之さんは、この作品で、大阪城ホールにおける暴動・放火事件をものすごい悲しみを込めてネタにしています。


「忘れちゃだめだ。なにもかも最低だったこの日を、この火のことを」


という台詞は、ギャグ漫画の領域を超えて泣けます。

でも今のプロレスファンはそんな事件があったことすら知らない人がもはや多数派。
わたしは、事件などが不透明決着でうやむやになったようなときには

「こんなの、昔の新日なら暴動だ!」

とよく言うのですが、このネタもめっきり通じなくなった昨今です。