それゆけ!宇宙戦艦(特に名を秘す)

友人であるid:dd00269968さんの日記で、「妖怪画談」の口裂け女のことが取り上げられていました。

この口裂け女、グラマーな体型でTシャツにパンツルックといういでたちで描かれており、当時のうわさによるスタイルとは甚だしく異なっています。

一般に「口裂け女」といえば痩せぎすでトレンチコートにボサボサの髪、そしてマスクというのが定番でしょう。望月峯太郎の「座敷女」にもそんなイメージが受け継がれています。

座敷女 (KCデラックス)

座敷女 (KCデラックス)

手に持っている凶器は諸説ありますが、鎌もしくは編み棒というのが比較的よく聞かれたスタイルですね。こういった都市伝説については何冊も研究本が出ています。
消えるヒッチハイカー―都市の想像力のアメリカ (ブルンヴァンの「都市伝説」コレクション)

消えるヒッチハイカー―都市の想像力のアメリカ (ブルンヴァンの「都市伝説」コレクション)

この本が出たのがきっかけでしょうね。

岐阜県で生まれた口裂け女の噂が、尾鰭を付けながら半年かけて全国を制覇していったその経緯は何度調べても興味深いです。100mを5秒で走るとか、ベッコウアメが好きだとか、ポマードが嫌いだとかいうのはご記憶の方も多いでしょう。


しかし、ワケがわからないのが口裂け女の正体は山本陽子」という説。
いや、本当にあったんだってば。
ちょうどこの当時、山本陽子との関係を噂されていた田宮二郎が自殺しており、その辺から「男を破滅させる魔性の女」というイメージが生まれたのかもしれませんが、それにしても口まで裂けさせることはないでしょうに。

(もちろんこれとは何の関係もありません、念のため)