麻雀漫画放浪記

竹書房の「近代麻雀」は『押忍!! 麻雀部』とか『鉄牌のジャン!』とか、もともと別ジャンルだった漫画をむりやり麻雀ものにリメイクすることが少なくないです。

押忍!!麻雀部(2) (近代麻雀コミックス)

押忍!!麻雀部(2) (近代麻雀コミックス)

(バトル漫画『押忍!! 空手部』を麻雀にリメイク。麻雀で勝負しつつ、結局最後は殴り合いで決着をつける漫画だった)


(料理バトル漫画『鉄鍋のジャン!』を麻雀にリメイク。まぁいつもの西条真二漫画である)


で、これはリメイクものではありませんが、麻雀漫画は初執筆となる田中ユタカも、「近代麻雀」に作品を載せました。

近代麻雀 2016年 3/15 号 [雑誌]

近代麻雀 2016年 3/15 号 [雑誌]


ちょっと『湯けむりスナイパー』を思わせるシブみがありますね。これまでは甘々なラブエロ漫画を専門に描いてきた人だけに、新境地にかける意気込みが感じられます。


これらの作品のように、もともと麻雀漫画を描いていなかった作家が「近代麻雀」で描くときは、編集者が大きな役割を果たしているそうな。引き続き田中氏のツイッターより。



これは知らなかった。竹書房の漫画編集部ってホント麻雀に特化した職能集団なんだなあ。



とはいえ、やはりおいそれと新たなフィールドに挑戦できるわけではないようで。



すごいなあ。プロの漫画家って、読み切りを載せるまでに50本以上もプロットを作るのか……。


昔から、麻雀漫画とパチンコ漫画はおっさんの聖域として漫画界に独自のポジションを占めていましたが、パチンコ漫画が果てしない劣化を続けている(谷村ひとしのパチ漫画なんて、ケータイで撮ったパチンコ画面の写メにハンコ絵のカットを3個ぐらいくっつけてるだけ)のに対し、麻雀漫画は独特の進化を遂げているのが興味深いです。