ソース広域捜査

しばらく買い逃していた『めしばな刑事タチバナ』19巻と20巻をまとめて購入。

20巻ともなるとさすがにマンネリに陥りやすいので、それを避けるべく、第三者による伝聞形式や、設定が固まっていない初期のモブキャラを再登場させるなど、変化球も交えた内容である。テーマは「おにぎり」「地ソース」など相変わらず訴求性の高い題材が選ばれている。ワスの住んでいるトーホグ地方ではソース文化が根付いておらず、関西のように多種多様なソースを選ぶ機会はあまりないが、仙台市内に何店舗か展開しているスーパー「つかさ屋」まで足を伸ばせば、全国のいろんなソースや各種の調味料が揃っているので、なかなか楽しめる。


それにしても、もう20巻である。『あしたのジョー』でいえばジョーとホセが戦う最終回であり、『ドラゴンボール』でいえば悟空とベジータが戦う巻であり、横山光輝三国志でいえば劉備荊州に身を寄せ阿斗が生まれる巻(孔明が出てくる前の巻)であり、『ワイルド7』でいえば「谷間のユリは鐘に散る」篇の最終巻(「地獄の神話」の始まる前の巻)であり、(意外とキリの悪い巻が多いな)、こち亀でいえば派出所にミグ戦闘機が不時着してコズロフ少佐が亡命してくる巻である。


めしばな刑事タチバナ』もこれらに匹敵する長期連載になるのかもしれない。なお、近年の誰も注目していない大河漫画では『ふたりエッチ』(現時点で66巻!)が有名だが、20巻でどんなことが起こっているのか、いくら検索してもわからなかった。実際に買って読むほどの漫画でもないし。というか、『ふたりエッチ』を全巻そろえている人って日本に何人いるんだろう。