虚栄のかがり火

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-00000027-dal-fight

河野が防衛成功!興毅からダウン奪い3−0判定完勝

 「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(16日、シカゴ)

 WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが16日、米国イリノイ州シカゴのUICパビリオンで行われ、王者・河野公平(34)=ワタナベ=が、元世界3階級王者で同級2位の亀田興毅(28)=K3BOX&FIT=を3−0の判定で下し、2度目の防衛に成功した。


 2回にローブローを受けた河野が座り込み試合が一旦止まる。再開直後、河野の右ストレートがクリーンヒットして亀田がダウンした。3回に亀田はローブローを繰り返し減点2点を科せられる。このまま河野ペースで試合は進むかと思われたが、亀田も得意のアウトボクシングをせず、両者頭を前に出すスタイルでバッティング、クリンチも目立ち、7回にはレフェリーが試合を止めて両者に「クリーンに闘え」と促すシーンもあった。9回には亀田が左フックで河野をぐらつかせ、河野は頭を押さえてパンチを打ったことで減点1点となった。


 そのまま試合は判定へ。両者とも攻撃の精度を欠き、もみ合いや反則で試合がたびたび中断するかみ合わない試合となった。スコアは115−109、116−108、113−111。


 河野の通算戦績は40戦31勝(13KO)8敗1分け。亀田は35戦33勝(18KO)2敗。

某所で映像を見ましたが、元記事にもあるようになんともバタバタした試合で、レフェリーの大忙しばかりが印象に残りました。とはいえ、ここ数年で亀田長男が演じた中ではいちばんいいファイトぶりでした。TBSのプロテクトがないことを自分でも理解していたのでしょう、「前に出てパンチを打ち、倒しに行く」というボクシングの原点をしっかり踏まえておりました。ただ実力が伴わなかっただけでした。


(※記事中では「得意のアウトボクシング」とあるが、亀田の得意技はバッティングとローブローであって、本来アウトボクシングが得意な選手ではない。ただただ後ろに退がり続けて時おり「しゅしゅしゅっ」と口で言いながら両手を小刻みに動かすことを、「アウトボクシング」とは呼ばない。フロイド・メイウェザー井岡一翔がやるのが本当のアウトボクシングである)


で。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-00000074-nksports-fight

亀田興毅が引退表明「いいボクシング人生だった」

<プロボクシング:WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇16日(日本時間17日)◇米シカゴ・UICパビリオン


 元世界3階級王者の亀田興毅(28=亀田)が、現役引退を表明した。


 WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(34=ワタナベ)との日本人対決に臨んだが、0−3の判定で敗戦。試合後、控室から出てきたところで報道陣の取材に応じ、今後について聞かれると「オレは試合前から、ラストマッチと思っていた。そのために、悔いを残さないように練習してきた。勝って終わりたかったけど、きれいさっぱりやめる。3階級制覇もできて満足している。いいボクシング人生だった」と話した。


 日本人初の4階級制覇を逃した亀田は05年のデビュー以来、日本人選手に初めて黒星を喫した。戦績は33勝(18KO)2敗。2回にダウンを奪われ、3回はローブローで減点された。亀田は「ボディーを効かせたと思ったけど、ローブローの判定になり、あれですべてが変わってしまった。あれが勝負の分かれ目だった」と振り返った。

「試合前からラストマッチと思っていた」という言葉からは佐藤藍子イズムを感じなくもないですが、まぁ引退するというならそれはそれでいいでしょう。


日本では手厚いホームタウン・デシジョン(という域を超えていたケド)に守られてきた亀田3兄弟も、2013年に行われた次男のIBFスーパーフライ級防衛戦で、相手が体重を超過し失格したので「勝敗に関係なく次男が王座にとどまる」というIBFルールを「負けたら王座は空位となる」、とJBCとTBSに虚偽の説明をしていた(情報を整理するとそういうことになる)ことで決定的にミソがつき、ライセンス剥奪&国外追放の憂き目を見ます。国内で試合ができなくなった亀田家はアメリカに活路を見出し、大物プロモーター、アル・ヘイモンの傘下に入りましたが、ヘイモンはボクサーの商品価値について非常にシビアな人物です。TBS時代には、ボクサーとしての価値はなくともテレビコンテンツとして重用されていた亀田家ですが、ヘイモン傘下ではそうはいかず、今年に入ってからはまず5月に、三男がWBO王座を剥奪されたうえWBA王者ジェイミー・マクドネルに敗戦、9月には再戦したもののさらなる差をつけられて連敗。その前座では、ライセンス剥奪騒動の主役だった次男が、1年9ヶ月ぶりの再起戦で無名の相手にまさかの判定負け。インタビューでは「負けたけど悔しくない」と語り、モチベーションのなさを露呈いたしました。そして、長男が敗北したことで、亀田家は全員が敗北、しかもわずか5ヶ月間に4連敗を喫する結果となりました。
もともと、3人でひとつのコンテンツだった亀田兄弟。それが全員そろっていいところなく敗れた、というのではもう商品価値はありません。きっと、アル・ヘイモンから契約解除を通告されるかなんかしてたんだろうなぁ。


というわけで、ボクシングの世界からは消え去ることになった亀田家であります。これからは、お父さんといっしょに兄弟そろって暴力団員にでもなったらいいんじゃないでしょうかね。渡辺二郎を目指して頑張ってもらいたいものです。



数日前に、こんなニュースがありました。


http://www.daily.co.jp/ring/2015/10/09/0008468031.shtml

京口、傷害で逮捕 素手で殴りあご折る

 男性を殴り、あごの骨を折る重傷を負わせたとして、大阪府警貝塚署は8日、傷害の疑いで大阪府和泉市伯太町のプロボクサー京口竜人容疑者(25)を逮捕した。京口容疑者は11年にフェザー級の全日本新人王を獲得し、MVPに輝いた。大阪帝拳ジムに所属し、戦績は13勝(9KO)1敗1分け。ド派手なKOシーンから「辰吉2世」と呼ばれていた。

 逮捕容疑は8月16日午後3時半ごろ、貝塚市の二色の浜公園でバーベキューをしていた大阪市の20代の男性会社員に「目があった」などと因縁を付け、顔を素手で殴ってけがをさせた疑い。

 貝塚署によると、京口容疑者も知人らとバーベキューをしていた。2人に面識はなく、男性が被害届を出した。容疑を認めている。

 4月の前戦で逆転TKO負けでプロ初黒星を喫した。それ以降、ジムの練習に姿を見せていなかった。強打のホープながら、練習は休みがちで伸び悩んでもいた。9月上旬には父親とともにジムを訪れ吉井寛会長と進退に関し、話し合いが持たれていた。

暴力事件で逮捕されたこの京口は、フェザー級日本新人王(『はじめの一歩』でいえば一歩が千堂に勝って取ったタイトル)にも輝いたホープで、「辰吉2世」という称号こそ実際の辰吉ジュニアである辰吉寿以輝に譲るものの、日本ランカーとして勝ち星を重ねていましたが、たった一度の敗戦が彼をここまで転落させてしまいました。ボクシングというのはそういう残酷なスポーツであります。引退してから身を持ち崩すボクサーは少なくありません。ましてや、亀田家はデビュー当初から暴力団との密接な交友が取りざたされていた一家です。今後のさらなるスキャンダルが心配されるところです。


ま、それより心配なのは、かつて亀田の試合で大好きな君が代を歌った、朝鮮労働党日本支部創始者である(https://twitter.com/t_ishin/status/654550809015808000橋下徹あたりが「引退するのは惜しい」とかラブコールを送ることですかね。
生きてるってなんだろ 生きてるってなあに - 男の魂に火をつけろ! 生きてるってなんだろ 生きてるってなあに - 男の魂に火をつけろ!
この人も「負けたら引退する」と言いながら、いつの間にかなかったことになっています。亀田も似たようなモンなんじゃないか、という疑念はどうしたってついてまわりますやね。



と思っていたら、こんな方面からオファーがあるようです。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151017-00000000-gbr-fight

RIZIN亀田興毅総合格闘技転向を交渉

 12月29日(火)・31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される新格闘技イベント『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015』の榊原信行・実行委員長が、プロボクシング現役引退を表明した亀田興毅総合格闘技転向を打診することを明らかにした。


 10月17日(土)東京・後楽園ホールで開催された『DEEP 73 IMPACT』を視察に訪れた榊原委員長は「(亀田に)ムチャクチャ興味があります。ボクシングを引退してもあれだけのパンチを持っていますから、MMA総合格闘技)でも通用する。ぜひオファーをしたい。凄いポテンシャルがあるんじゃないですか」と、亀田の素質をべた褒め。


「(連絡先を)知らないので、ツテをたどって明日からさっそくアプローチしたい」と、明日からにでも交渉に乗り出すと語った。

格闘技 最強リングの裏事情 (宝島社文庫)

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まだまだ亀田のズンドコ伝説は終わらない! のか?