移民の歌

岐阜県から届いたニュースです。


「決闘だ!」でも「凶器は使うな」「髪の毛はつかむな」… ルール厳守で乱闘 少年22人書類送検 - 産経ニュース 「決闘だ!」でも「凶器は使うな」「髪の毛はつかむな」… ルール厳守で乱闘 少年22人書類送検 - 産経ニュース

 岐阜県警は8日、事前に申し合わせて集団でけんかをしたとして決闘容疑などで、県内に住む14〜19歳の中学生や派遣社員ら少年22人を書類送検した。「蹴りはなし」「髪の毛はつかまない」「凶器は使わない」と事前にルールを決め、守っていたという。

 書類送検容疑は8月17日午後2時ごろ、同県可児市内の広場で二つのグループに分かれ、約10分間にわたって素手で殴り合ったとしている。乱闘に参加していた1人が怖くなって110番した。

 県警によると、決闘したのは可児市内の中学生を中心とするグループと、外国籍の少年らのグループ。8月上旬、男子中学生の1人が、外国籍のグループの少年に「外国人のくせに生意気だ」と、決闘を申し込んだことがきっかけとなった。2人は無料通信アプリLINE(ライン)で詳細を決め、仲間を集めたという。

近年、このような少年グループどうしの乱闘に決闘罪が適用される事例がいくつも伝わっており、今回も似たような話だなぁとは思いました。

わりとマジで、高橋ヒロシの漫画が影響を与えてるんじゃないかなぁ。



牧歌的にすら感じるニュースではありますが、「22人で乱闘」といっても、11対11なのか19対3なのかでずいぶん違う話になるし、ルールミーティングだって公平なものだったかどうかわかったモンじゃありません。どっちかが一方的に、自分に有利なルールを押し付けるってのはよくあることです。「蹴りはなし」というのも、どっちかに空手の選手かなんかがいて、そいつ対策だったのかもしれませんし。「タイマンはったらダチ!」という関東のことわざがありますが、中部地方ではどうなんだろう。


それより、きっかけとなった「外国人のくせに生意気だ」というひと言が気になりますね。可児市にはフィリピンやブラジルなど外国人のコミュニティがあり、ブラジリアンタウンもできている多国籍都市です。近年は、言葉の壁もあって外国人の少年が日本の教育になじめず、ドロップアウトして不良グループを形成する例が増えていますが、このニュースもそういう風潮の一環でありましょう。不良少年たちにも、「普通の日本人」らしい素朴なレイシズムが見られるのがまたなんとも。


今回の記事は産経新聞が配信したものですが、産経的に「外国人のくせに生意気だ」というひと言はどうなんだろう。大和魂の発露としておおいに賞賛しなくちゃいけないんじゃないの、いつもの論調からいったらさあ。

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