夏の終わりに

コミケサマソニ靖国神社のコスプレ大会も眼中に入れず、3日間ずっと新日本プロレスのG1クライマックス両国3連戦をCS及びネット配信で観戦しておりました。至福の3日間でありました。



14日のAブロック決勝戦棚橋弘至vsAJスタイルズの、互いの得意技をやり合う掟破りの逆スタイルズクラッシュ→掟破りの逆ハイフライフロー→首へのドラゴンスクリューからハイフライフロー2連発という流れは最高にエキサインティングだったし、15日はBブロック決勝戦で、中邑真輔オカダ・カズチカレインメーカーをカウンターの飛びつき腕十字で破るという、エクセレントなフィニッシュでありました。


あまりに人気が出ないのでヒール転向した内藤哲也は「トランキーロ」(慌てるな)という言葉以外にコンセプトがなく、ただ進行を滞らせるだけのパフォーマンスでファンを本気でイラつかせる始末。髑髏マスクもドンキホーテに行けば1300円ぐらいで売ってそうで安っぽく、何がやりたいのかさっぱりわかりません。結局この3日間でやったことといえば、ただ柴田勝頼に場外乱闘でボコボコに蹴られ、着ていたTシャツを破いて首を絞められただけ。内藤のほうから何も仕掛けないのでは、お客はただイライラするだけでヒール人気なんか出ないんだってば!


んで、今日の優勝決定戦は棚橋vs中邑というあまり新味のない組み合わせ。とはいえ試合のクオリティはさすがに高く、もうないだろうと思っていたハイフライフローの新パターンも飛び出すなど、見どころは盛りだくさんでありました。今日の深夜にも地上波のテレ朝で放送されるので、ぜひ見てください。


んで、今日は天龍源一郎がやってきて、引退試合の相手にオカダを指名したんですけど、いつの間にか天龍のマイクがしっかり聞き取れるようになっていたのが、驚きでした。これは、ここ10年ほどでプロレス会場における音響技術が向上したのもあるでしょうけど、こっちが本間朋晃のブレイクもあってガサガサ声への耐性が向上したというのも外せない要素だと思いましたね。



内藤はとりあえず柴田勝頼と抗争アングルになり、飯伏幸太vs真壁刀義、オカダvsレジェンドという新たなアングルもできてきたわけですけど、IWGPに絡んでくるオカダ・棚橋・中邑・AJの組み合わせにぜんぜん新味がなくなってきたのと、IWGPインターコンチネンタルの白いベルトを持っている後藤洋央紀がぜんぜんパッとしないという問題を露呈しましたね。ここをどう乗り切ってくれるか、注目していきましょう。