クリスマスの約束

ちょっと前には、モテない男たちが「クリスマス粉砕デモ」だの「クリスマス中止のお知らせ」だのと騒いでいたモンですが、最近は路上デモといえば排外主義とカウンターの血で血を洗う戦いとなり、そこにオタク差別とレイシズムという問題も絡んできたので（まぁ萌えオタ気質と、レイシズムやセクシズムの相性がいいことは否定しないが）、そういった酔狂が入り込む余地は少なくなっています。

「カップルは自己批判せよ！ リア充は爆発しろ！」 革命的非モテ同盟が渋谷で「クリスマス粉砕」デモ敢行 - キャリコネニュース

そりゃね、ガチで「○○人は皆殺しにしろ！」と叫ぶやつらと「お前らこそ帰れ！」と叫ぶやつらが路上でやりあって、逮捕者も出ている現状で、こんなしょうもない酔狂が注目を集められるわけもありませんがな。2006年に革命的非モテ同盟が発足したころは、こういう路上デモ自体にある程度のインパクトがあったんですけど、もう完全に時代遅れです。
んでまあ、現在の議長をつとめているMarkWaterという人は「セックスなんかいくらやったって無駄だ！」と書いたゼッケンを、いつも付けているようです。

言いたくなる気持ちはわからなくもないけど、それは違うぞと言わざるを得ないですよね。セックスをしないことは恥でもなんでもないけど、だからといってやっている人を馬鹿にする必要はないですよ。

まぁオレだってね、もう５年以上、プライベートな場では女性と一言も口をきいていない状況なので偉そうなことはいえませんけどね、やっぱり人と人が触れ合う行為ってのは素晴らしいもので、卑下するべきではないと思いますよね。

この議長さんには、「春原未来のビデオを見ても同じことが言えるのか」と問いたいところです。

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今年のオレは、自分でもどういう心境の変化かわかりませんが、まったく映画館に行かなかったので「今年の映画をふりかえる」的な企画には参加できませんでした。
そんなオレが選ぶ、今年もっとも感動した映像作品は、間違いなく『春原未来のすべて』でしたね。この作品中で彼女がいう「ビデオを見た人が幸せになる手助けがしたい」「人と触れ合う悦びを伝えたい」というメッセージには、ものすごい衝撃を受けたモンです。原一男の弟子筋にあたるタートル今田監督による、ひとりの人間を描いたドキュメントとして、またアダルトビデオはどうあるべきかという問題提起として、間違いなく本年最重要作品のひとつといえるでしょう。これを観てしまったら「セックスなんて無駄だ」とは口が裂けても言えませんですよ。

今年のAV界では『テレクラキャノンボール２０１３』も大ブレイクしたし、意欲的なドキュメント作品が人気を集めたといえるのではないでしょうか。
というわけで、明日のクリスマスイブには、春原未来と真咲南朋監督が組んで更に踏み込んだ愛の姿を描いた、レズ三部作について取り上げようと思うのですが、果たしてはてなー諸氏に受け入れられるものかどうか心配だ。みんな百合は好きみたいだけど、三次元はNGとかなんとか言うんでしょ？

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でもこの三本も、本当にすごいドキュメントで、性愛とは何かと考えさせられる作品なので、どうぞ明日もよろしく。