サブカル戦争再燃か

こんなエントリが話題になっているようでして。



昨日も言及したように、竹熊健太郎さんのツイートからいろんな反応が出ているようですが(このところクリティカルヒットを連発していて、元気そうで何よりだ)、この記事もそのひとつですね。竹熊さんが「オタクとサブカルの争いは兄弟喧嘩」と表現したのが、この人は気に食わなかったようです。

私の認識では「オタクvsサブカル」ってのは、サブカルが優越感を得るためにオタクをダシに使い始めたことで始まった「消費センス競争」なんですよ。


サブカルってのは、「消費センスに優れたオレかっこいい」のナルシシズムを基本とする文化なので、「センスの悪いあいつら」という外敵を構造上必要とする文化なんですよね。で、その「外敵」としてターゲットにされたのがオタクだった。

「"何故か"オタクはサブカルを敵視した」と竹熊先生は言うわけですが、"何故か"にはちゃんと理由があるわけですよ。「オタクvsサブカル」で、先制攻撃を仕掛けてきたのがサブカルだったからですよ。真珠湾で、パールハーバーだったわけですよ。

「"その作品が好き"ではなく"その作品を好きな自分が好き"なのがサブカル


なんだこの自意識過剰と被害妄想。何周目だよこの話。いつまで繰り返すつもりなんかね。
でもこういう人ってよくいるよね。本当はみんな自分と同じ作品が好きなはずで、それ以外が好きだって言う人はカッコつけてるだけだ、そう信じてる人ね。「あいつらは優越感のために俺たちを利用してるんだ」という決めつけのほうが、よっぽど“「外敵」としてのターゲット”にしてると思うけどね。サブカルとは何かってあんまり考えたことはなくて、単に自分をいじめた人のことを勝手に「あいつらはサブカルだ」って決めつけてるだけじゃないのかね。



サブカルの中にもオシャレサブカルとボンクラサブカルがあって、この2つはむしろ「オタクとサブカル」より仲が悪いんですけど、これはどっちから攻撃してきたとかいう問題じゃないです。というか、争ってる人たちに聞いたら絶対「あっちが先に殴ってきた」って言うに決まってるよね。
「オタク」「サブカル」「ボンクラ」の分類については、以前に書いたこちらを参照のこと。

(※めっちゃ適当に書きました)


しかしアレですね。オレの場合、自分の立ち位置が「サブカル」なのか「オタク」なのか、判断に困ることがよくあるんですよね。オシャレサブカルでないことは確実なんですけど、ガンダムだって見るし、オタク的文化にもシンパシーは感じているんです。
これはたぶん、オレの興味領域の中心が「プロレス」にあるから、だと思うんです。

プロレスって、どっちにも入るようで入りきらない不思議なジャンルなんですよね。スポーツとショー、格闘技と採点競技の中間に位置するジャンルの鬼子だとは昔から言われてますけど、オタクとサブカルの狭間にも浮遊しているという。


ちなみに、プロレスラーを「オタク的支持」「サブカル的支持」「ボンクラ的支持」に分類すると「中邑真輔」「高木三四郎」「鈴木みのる」ってところかな。例によって何の根拠もなく独断で選んだだけですけど。イヤァオ!