ワッシュ的おたくとサブカル

今日は久しぶりにはてな匿名ダイアリーからネタを持ってこようと思います。


http://anond.hatelabo.jp/20120302003939

サブカルって何が面白いの?

※以下喧嘩売ったりする意図はないことをまず冒頭においた上で


どーなの?なんか東浩紀とか大塚英志とかの評論とか読んでみたりとかさ、セカイ系が〜とかそういうのは読んでみたつもりなんだけど未だに全然わかんないんだよね。


単純に疑問。なんでわざわざ漫画とかアニメなの?長澤まさみのほうがいいじゃん。吉高由里子は駄目なの?周りでそういうサブカル趣味みたいのが増えてきてさ、自分も誘われたりすることが多くなってげーむとかやってみるんだけど全然別に面白いと思わないんだよね。


アニメとかゲームとか漫画とか、サブカルである必然性って要するにあるのかなって。そういう話で行くと上で書いた評論の類も怪しいと思っちゃうんだよね。ほんとにキャラクターをデータベースに照らして消費したりしてんの??全然わかんない。


気悪くしたりされたらごめんなさい。でも単純に疑問におもうことが多かったので。むしろ楽しんでる人はその楽しみ方の作法というか何が面白いのか教えてくれたら嬉しい。

まぁこのテの「何が面白いの?」とかいう人は、どう説明されても何が面白いのか理解しようとしないのが常ですが、現代の日本における「サブカル」という言葉の使い方としては間違ってますね。本来、サブカルチャーというのは漫画や映画や音楽など多彩なジャンルを含む言葉だったのですが、21世紀に入ったころからおたく文化が先鋭化していき、「おたくvsサブカル」という対立の図式ができました。お互いにお互いを勝手に規定してDISり合っているという不毛な状況です。


典型的な、おたく側からサブカルを誤解した例が、こちら。


http://anond.hatelabo.jp/20120302094204

それは「サブカル」を間違ってるよ

http://anond.hatelabo.jp/20120302003939


元の語源では確かに、漫画やアニメはsubcultureだったけど、

それって何十年も前の用法なんだ。



今は「サブカル」って言ったときに漫画やアニメは指さない。

というかどんな趣味を持っててもsubculture、”社会の外れ者”ってほどの扱いではなくなったよね今って。

かつてはもっともっと、mainでない趣味を持つ人間は自動的に強烈に被差別民だったけど。

既に「サブカル」って言葉は役目を終えた。



じゃあ現代に「サブカル」を自称してるのはどんな人達かって言うと、

「趣味の為に心ならずも社会から疎外されちゃう人」ではなく

「自らの自意識の為に社会からの疎外を必要とする人」になった。

別の言い方するなら「パンクロック」っていうか(これは”時代遅れ”って意味も兼ねてる)。




で本題、

周りでそういうサブカル趣味みたいのが増えてきてさ、
ということだけど、

その友達たちは「サブカル」を自称してた?

それとも漫画やアニメ見てるだけ?

ここは君が友達に趣味を合わせる上で大事なとこだからよく思い出して欲しい。



もし後者なら、

それはただの「オタク趣味」で「サブカル趣味」じゃないよ。

その場合は彼等と話や趣味を合わせる上で

東浩紀とか大塚英志とかの評論
なんか読む必要は全くない。

クソ面白くないよねそいつらの話。誰だってそうだよ。

漫画やアニメを楽しむためにはそんなの全然必要ない。



だけどもし前者、

友達たちが「サブカル」を自称するサブカルごっこにはまってるなら

彼等と話や趣味を合わせる上で、

つまんないオッサンのクソつまんない評論読むのは必須課題になってくる。

サブカル」は前述の通り、人と違うことや苦しいことを敢行するの自体もアイデンティティなので

面白くない評論家の話を読み込んだり、面白くないクソ作品ばっかり見たりするのは重要な課業。



もっと詳しく紹介すれば、

昨今それなりの「サブカル者」を自負する人はアニメよりも映画を見てるよ。

現代はアニメ・漫画より映画のほうが圧倒的にクソ作品が多いので。

単館上映のクソ映画カルト映画をはしごしては、

「とても面白かった」と言い張ったり、

クソだとわかってる邦画をわざわざ見に行っては、

「こんなにクソだった!でも見ちゃった!」って自慢しあったりする。



彼等「サブカル」パンクロッカーの目から見れば

今日の漫画やアニメなんて完全にセルアウトした堕落の象徴で、

そんなもん絶対に「サブカル」だとは認めないし、

むしろ彼らはアニメオタクに対しては一般人以上の憎悪と蔑視を持ってる。



要するに元増田はまず

アニオタ道を模索したいのかサブカル道を模索したいのか

そこを自分の中で明確にすべき。

全然別のものなので。

2ちゃんねるなんかでもよく見かける言説ですが、アニオタ側の人たちって、サブカルの人を「自意識のために面白くもないものを面白いと言い張るひねくれ者」みたいに言いますよね。洋画を見て、邦画をけなしたりするのもそういう自意識のためだと思ってたりする。違うんだって。ホントに自分の好きなものを追求した結果がそうなるんだって。あとこの人は「それはサブカルを間違ってるよ」と言ってますが、そういう自分は、こっちから見れば「おれの知ってるパンクと違う」といったところです。


現在では、漫画やアニメの中にも、おたく的なのとサブカル的なのが並立して存在しています。あらゆるジャンルの中に、おたく的とサブカル的というベクトルが存在しているといってもいいでしょう。なお、おたくの人は「映画秘宝」系をサブカルと勘違いしていることも多いですが、これは独自のスタンスなので別に紹介します。ちなみに、オシャレ系サブカルと秘宝系は、アニオタとオシャレ系以上に仲が悪いです。


というわけで、極私的なおたく⇔サブカル⇔秘宝の振り分けを、思いつくままに挙げていこうと思います。なお、イメージだけで分類するので異論はたくさんあるでしょう。ツッコミはいつでも歓迎いたします。

ジャンル おたく サブカル 秘宝
邦画 踊る大捜査線 モテキ 冷たい熱帯魚
洋画 コマンドー ベルリン・天使の詩 ダークナイト
ホラー映画 ひぐらしのなく頃に 顔のない眼 悪魔のいけにえ
ゾンビ映画 バタリアン 28日後… ゾンビ
アニメ けいおん! 輪るピングドラム サウスパーク
ロボットアニメ ガンダム エヴァンゲリオン トランスフォーマー
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漫画雑誌 電撃大王 IKKI 漫画ゴラク
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