人間だけを殺す機械かよ!
近年、アメリカの対テロ戦争では遠隔操作による無人攻撃機が使用され、その危険さと非人道性(まあ人間が人間を撃つのが人道的か、という問いは置いておくとして)が批判されています。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE99I00R20131019
米無人機攻撃、パキスタンでは市民400人超が犠牲に=国連調査
[国連 18日 ロイター] - イスラム武装勢力などを殺害するため、米国などが行っている無人機攻撃を調査している国連のエマーソン特別報告者は18日、パキスタンでは無人機による攻撃で、これまでに少なくとも市民400人が殺害されたとする報告書を発表した。
同報告書によると、パキスタン外務省は2004年以降、少なくとも330回に及ぶ無人機攻撃を確認。その中で約2200人が犠牲となったが、そのうち少なくとも400人が市民だったとしている。
エマーソン氏は報告書の中で、米国に対し、市民の犠牲者に関するデータと無人機攻撃の具体的な情報を公表するよう求めている。
しかし、アメリカやイギリスの軍需産業では、さらにこれを発展させた、人間が操縦しない完全自律型の無人攻撃機を開発しており、これに対する批判もかなり強まっています。
人間の指示がなくても自動的に標的を決めて攻撃する、いわゆる「殺人ロボット」の開発が進んでいることに懸念が高まるなか、国際的な人権団体は、開発に歯止めをかけるべきだとして、各国による協議を促す声明を発表しました。
パキスタンでのアメリカの対テロ作戦などでは、兵士による遠隔操作で攻撃する無人機が投入されていますが、アメリカやイギリスでは、さらに自動的に動く兵器の開発が進んでいて、兵士の指示がなくても標的をみずから決めて攻撃する、いわゆる「殺人ロボット」が登場することへの懸念が高まっています。
国際的な人権団体、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、21日、こうした自動的に攻撃する兵器の開発に対して声明を発表し、「悪夢のようなSFの世界が現実のものとなる前に、国際社会による早急な行動が必要だ」と歯止めをかけるよう訴えました。
そして、「攻撃する標的や、攻撃を実行するかどうかの判断は人間が行い続けることを確認するため、アメリカをはじめ世界各国による協議の場を設けるべきだ」としています。
「殺人ロボット」を巡っては、今月16日にも、技術者や人工知能の専門家など37か国の272人が禁止するよう求める声明を連名で発表するなど、開発に反対する機運が高まっています。
映画『機動戦士ガンダムF91』では、敵方のクロスボーン・バンガードが完全自律型兵器「バグ」を使用しました。
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主人公シーブック・アノーの戦友であるビルギット・ピリヨがこれに襲われたときは、「人間だけを殺す機械かよ!」という名台詞を残しています。シリーズの中ではいまいち影の薄い『F91』ですが、近年はこの台詞が代名詞的に連呼されています。
もし、完全自律型の攻撃機が完成したとしたら、ここで呼ばれているような「バグ」などの呼称のほうがふさわしいと思いますね。
「殺人ロボット」というのは適当ではない。
なぜなら、アイザック・アシモフがロボット工学3原則の第1条において、「ロボットは人間に危害を加えてはならない」と規定しているからね。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)
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まぁ、『ターミネーター』とかもあることはあるけどね。
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