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ジャレッド・ヘス監督の出世作ナポレオン・ダイナマイト』が、ソフト発売当時の邦題『バス男』から原題どおりのタイトルに改題・再発されるとのこと。


“日本一最悪な邦題”がタイトル変更。フォックスが公式謝罪 (ぴあ映画生活) - Yahoo!ニュース “日本一最悪な邦題”がタイトル変更。フォックスが公式謝罪 (ぴあ映画生活) - Yahoo!ニュース

2006年にDVD発売され、一部の映画ファンから熱い支持を集めるも、あまりにもヒドい邦題で発売されたため“日本一最悪な邦題”と称されてきた映画『バス男』について発売元の20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンが公式謝罪し、オリジナルタイトルの『ナポレオン・ダイナマイト』として10月に再発売されることが決定した。


本作は2006年にDVDがリリースされたが、映画の冒頭で主人公がバスに乗っているという理由だけで、当時、日本で大きな話題を集めていた書籍/映画/ドラマの『電車男』に便乗して原題の『ナポレオン・ダイナマイト』とは全く似ても似つかない『バス男』のタイトルで発売。映画ファンの大きな失望と激しい反感を呼び、“日本一最悪な邦題”として現在でも語り草になっていた。


ところが、20世紀フォックス ホーム エンターテイメントのグループ会社であるフォックス・サーチライト・ピクチャーズが来年に創立20周年を迎えることを記念してタイトルを『バス男』から『ナポレオン・ダイナマイト』に変更することを決定。発売されるジャケットの帯にはフォックスからの“公式な謝罪”として「時代に便乗して、こんな邦題をつけてしまい、大変申し訳ありませんでした」の一文が添えられているという。


ちなみに発売日の10月2日(水)から“FOXサーチライト・キャンペーン”と題した企画が始まり、対象商品を購入して応募すると、好みのDVDやブルーレイがプレゼントされるほか、『ナポレオン・ダイナマイト』の大ファンである漫画家 花くまゆうさくによるオリジナルTシャツ(色は赤・青・黄色の3色)が抽選で100人にプレゼントされる。

これもまた悪乗りマーケティングという感じではありますけど、この最悪邦題が葬られるのは素直に喜ぶべきことですね。


だいたいにして、日本において洋画のコメディというのは軽く見られている分野で、そもそも劇場公開されることが少ないし、ソフト発売時には味わいも素っ気もない邦題が付けられることが多いです。

(原題は『Idiocracy』)


(原題は『Easy A』)


本国では大ヒットしても、日本では不遇な作品たちについてはこちらを参照。

映画秘宝EX 映画の必修科目06 腹筋崩壊! コメディ映画100 (洋泉社MOOK)

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最近の日本では「洋画=ハリウッド=アクション超大作」という偏見に凝り固まった人が多いのか、低予算でひねりの利いた作品は「商業的に成功しない」と決めつけられてしまうようで、何ともはやです。セレブの姿を見るだけが映画の楽しみじゃないはずなんですけどねぇ。