恋は渾沌の隷也

かつて日本が軍事的にアジア進出していた当時、皇民化政策の一環として、台湾・朝鮮・満州樺太・南方諸島に多くの神社が建立されましたが、日本の敗戦によってそれらの神社は廃止されました。抗日感情の強かった地域にあった平壌神社などは、終戦のその日に放火され焼失したほどです。現在は、反日感情の比較的ゆるやかなパラオなどで、鳥居などわずかな名残が見られるのみとなっています。このように、支配者層の民族的変遷によって、宗教施設や文化財が破壊されることがあります。

大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか

大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか

アフガニスタンバーミヤンで、仏教遺跡がタリバンに破壊されたのは記憶に新しいところですし、日本の歴史を見ても、明治維新に伴う廃仏毀釈によって消失・散逸した文化財は多いといわれています。中国でも、文化大革命によってキリスト教寺院が閉鎖に追い込まれたことがありますし、ヨーロッパでも、民族紛争に伴って宗教問題が発生することがあります。


バルカン半島コソボは、長年の紛争を経て旧ユーゴスラビアセルビアから独立しました。この紛争により人々は苦しめられ、1999年には、新日本プロレスベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで優勝したケンドー・カシンが、コソボの難民に賞金を寄付したこともあります。奇人キャラでブレイクした石澤さんカシンらしい、突拍子もない行動ではありますが、実際にポケットマネーからお金を出したあたりは真面目な人柄が感じられますね。

ケンドー・カシン [DVD]

ケンドー・カシン [DVD]


んで、セルビア統治時代のコソボセルビア正教の国でしたが、いまのコソボで多数派を占めるアルバニア人は、大半がイスラム教徒です。そのため、セルビア時代に建立された教会(世界遺産に指定されている)を保護するかどうかで、軋轢があるようです。


それを報じる、朝日新聞の記事がこちら。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130613-00000007-asahik-int

(世界発2013)旧支配者の教会を守れ セルビアから独立、コソボの挑戦

 旧ユーゴスラビアセルビアから独立したコソボで、世界遺産であるセルビア正教の教会や修道院を保護する動きが始まった。血みどろの民族紛争を繰り広げたかつての「支配者」の宗教施設を守れるのか。コソボが国際社会で生きていくための試金石となりそうだ。

 ■世界遺産、兵士が厳戒
 石門をくぐると、冷たい風が吹いた。
 緑の屋根の中央に、高いドームを持つ聖堂。薄紫とアイボリー色の大理石が組み合わされた外壁は、「おとぎの国」を思わせる。
 1335年、コソボ西部の山に完成したセルビア正教デチャニ修道院。安置された当時のセルビア国王のひつぎは、壮大なフレスコ画に囲まれる。……
本文:1,883文字
この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

きゅ、旧支配者の教会って……いあ! いあ!


朝日新聞の記者さんは、きっとクトゥルー神話なんて知らないんだろうなぁ。


\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ! \(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ! \(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!