サブカルの定義
宗教ジャーナリストの小川寛大氏による、こんなツイートを見かけまして。
「サブカルの定義とは何だと思います?」と聞かれ、「漫画でもアニメでも映画でも、本当に『それが好き』で頑張ってる人はサブカルのひとではない。サブカルとは『それが好きな私が好き』という態度の問題だと思う」と答え、「小川さん、刺されそうなことを言いますね、あなたは」などと言われる。
— OGAWA Kandai (@grossherzigkeit) 2015, 7月 25
こういう「サブカルは作品が好きなんじゃなく、作品を好きな自分が好きなだけ」みたいな物言いはよくありますね。だいたい萌えオタの人とかミリオタの人とかよく言うのね。
で、これに対するはてな村の村長の反応がこちら。
「サブカルとは『それが好きな私が好き』」という説明はあまりに使われ過ぎて、もう耐用年数過ぎている感があるなあ。大体「それが好きな私が好き」なのかどうからどう判別するのかっていう
https://t.co/tUKfjbRtU4
— 加野瀬未友 (@kanose) 2015, 7月 25
こういう話は後を絶たないので、この辺でびしっと「サブカルとは何か」を定義しておきたいと思います。
オレに言わせれば、「サブカルとは何か」なんてのはごく簡単な問いです。
いわく、
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何らかの事象を目にしたとき、それがサブカルなのかそうでないのか。これを判断するには、いかにみうらじゅん的かどうかを指標にすればよろしい。みうらじゅんに近づけば近づくほど、それがサブカルになる。そう思えばまず間違いおまへん。
みうらじゅん自身を100みうらとした場合、そうですね、ぼくの肌感覚でいうと、
- 町山智浩:98みうら
- いとうせいこう:96みうら
- 山田五郎:94みうら
- 杉作J太郎:93.5みうら
- エヴァンゲリオン:93.5みうら(=100杉作)
- リリー・フランキー:93みうら
- 吉田豪:92.5みうら
- 大槻ケンヂ:92みうら
- 興福寺阿修羅像:91みうら
- 飛鳥坐神社おんだ祭:90みうら
- 『タクシードライバー』:89みうら
- ひこにゃん:86みうら
- 映画秘宝:84みうら
- シベリア超特急:80みうら
- 宮台真司:63みうら
- 岡田斗司夫:48みうら
- 大塚英志:34みうら
- けいおん!:13みうら
- 俺の妹がこんなに可愛いわけがない:4みうら
- 三代目Jソウルブラザーズ:0.2みうら
- ボブ・ディラン:1450万みうら
こんな感じになりますかねえ。数字の根拠? そういうこと言う人はぼかぁ嫌いだなぁ。なお大塚英志は「サブカル」という言葉をほとんど「おたく」と同じ意味で使ってるので、あんまりみうら的ではないと感じます。エヴァンゲリオンが映画秘宝以上にサブカル的になっちゃうのは自分でもおかしいと思いますが、それは杉作さんのせいなので勘弁してください。あとボブ・ディランは神なので通常の物理法則は通用しないものと思ってください。
- Like a Rolling Stone - Bob Dylan