世田谷のマクガフィン
世田谷区で放射線量の高いホットスポットが発見され、東京ではちょっとした騒ぎになったようですが、思いもかけない展開になってきました。
http://mainichi.jp/select/today/news/20111014k0000m040083000c.html
世田谷の高線量:原発事故と無関係 住宅床下の瓶が発生源
東京都世田谷区弦巻の区道から毎時3.35マイクロシーベルトの高い放射線量が検出された問題は、東京電力福島第1原発の事故とは無関係とみられることが分かった。保坂展人区長が13日に記者会見し、区道に面した住宅の床下から見つかったガラス瓶が発生源と発表した。通報を受けた文部科学省原子力安全課はガラス瓶の中に何らかの放射性物質が入っているとみて調べている。一方、東京都北区の小学校と千葉県船橋市の公園でも毎時1マイクロシーベルトを超える放射線量を測定した。【黒田阿紗子、川崎桂吾、吉住遊、橋本利昭】
世田谷区によると、13日に測量会社の放射線専門家に調査を依頼。区道南側に面した木造住宅から高い放射線が検出され、所有者の承諾を得て屋内を調べると、床下が発生源だった。床下からは木箱が見つかり、中には紙箱に入ったガラス瓶(長さ約7センチ、直径約5センチ)1本と棒状のガラス瓶3〜4本があった。毎時30マイクロシーベルトまで測れる測定器を近づけると針が振り切れたという。紙箱や木箱は風化が進み、相当時間が経過しているとみられ、所有者は「初めて見た」と話しているという。
文科省がガラス瓶を鉛の容器に密閉したところ、周辺の放射線量は0.1〜0.3マイクロシーベルトに下がったという。
また、警視庁世田谷署も、放射性物質の取り扱いを定めた放射線障害防止法に違反する事実があるかどうか確認するため、ガラス瓶の保管状況などについて調べる方針。
一方、東京都北区の区立滝野川第三小学校の体育倉庫裏で13日、除染などの対応をするため北区が独自に設定した空間放射線量の基準値(毎時0.25マイクロシーベルト)の約4倍に当たる同1.01マイクロシーベルトを確認していたことが分かった。区は「人が通る場所ではなく、直ちに人体に影響はない」としているが、周辺をテープで取り囲み、立ち入りを禁止している。
区によると、区教委職員が9月28日、区の測定器を使い体育倉庫裏の雨水排水管下の地上から約5センチの地点で観測した。雨水を排水する溝はなく、水がたまりやすい構造だったという。区は今後、小中学校や保育園、幼稚園など子供が通うすべての施設で遊具、雨どい、植木付近の放射線量を測定する。
また、千葉県船橋市は13日、同市金堀町の「ふなばしアンデルセン公園」で、地上1センチの大気中の放射線量が最大毎時1.55マイクロシーベルトを測定したと発表した。
同市によると、市民グループが12日に計測したところ最大同5.82マイクロシーベルトを測定。同市が13日に同種の測定機器を用いて同じ場所を測定したところ、5.82マイクロシーベルトの場所は0.91マイクロシーベルトだったが、園内の切り株の下で1.55マイクロシーベルトだった。同市は周辺を立ち入り禁止とし、砂利や表土を取り除いた。測定に誤差が生じた点について同市は「同じ機器による1日違いでの誤差としては考えられない大きさ。軽々に解釈すべき問題ではないが、毎時1.55マイクロシーベルトは市内で過去最高の値。徹底して清掃などをしたい」と話している。
さらに詳しく(放射線のスペクトルなど)調べた結果、この瓶の中の物質はラジウムだったそうですが、誰かがラドン温泉でも作ろうとしていたんでしょうか。謎は深まるばかりです。
このニュースを受けて、twitterではキーワード『太陽を盗んだ男』を含んだツイートが多数投稿されていました。
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ぼくが連想したのは「地下室」「ビンの中」ということで、ヒッチコックの『汚名』ですけどね。
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それより衝撃的だったのが、これを伝えるニュースで、いつの間にか世田谷区長になっていた保坂展人の姿。
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