猛暑の二日間

昨日・今日と山形市で「みちのく怪談トークライブ」のお手伝い(主に東雅夫先生の運転手)をつとめて、先ほど(午後十時)帰宅いたしました。


猛暑の中でエアコンをフル回転させて(それでも暑い)、二日で400kmほど走ってさすがに多少の疲労を感じたので、今日はもう寝ます。イベントについては後で書きます。


そうそう、空き時間に漫画も買っておいたんだった。

まだ途中までしか読んでないけど、とにかく濃厚で読み応えバツグンの一冊。流麗でスタイリッシュな絵柄を誇る漫画の神様・手塚治虫について、『勝ち組フリーター列伝』『昭和の中坊』などの吉本浩二が泥臭く垢抜けない絵柄で描くという試みは、最初は違和感がありましたが、過度の神格化も矮小化もない「人間・手塚治虫」の実像を描く内容にはすごく合っていて、読み進むにつれて気にならなくなります。24時間テレビでのアニメスペシャルにおける地獄の超ズンドコ進行や、アメリカ旅行中にコマ割りをするために、アシスタントに方眼紙を用意させ、国際電話で口頭指示(「左上5cmのところから右上3cmに線をひいて、そこから右下に線をひいて」といった具合に)したなどの有名なエピソードも、吉本浩二の絵柄で読むとまた味わいがひとしおです。詳しくはまた書くと思いますが、漫画好きなら、今年度の最重要作品のひとつといっても過言ではありません。必読。


ボアザン (シリウスKC)

ボアザン (シリウスKC)

高遠るいの『ボアザン』も買ってきました。漫画好きでもほとんどの人が本屋で見かけたことすらないという、幻の漫画雑誌「Comicネメシス」に連載された作品。例によってものすごくクセのある作風で、万人にオススメはできませんが独特の味わいです。詳しいレビューはまた後日。


このところ「都合によりお休み」とか「くわしくは後日」とか、クレジットカードで買い物でもしてるような、わざわざ宿題を山積みにする行為がこのブログには目立ちますが、「いんだよ細けえことは」の精神で見逃してほしいです。

ちなみに、ぶんか社の「本当にあった笑える話」8月号にも『ザ・松田』の人生相談漫画が掲載されています。もう本当にどうしようもなくくだらない漫画ですが、世の中にはそういう存在も必要なのだと思うです。