そこに行けばどんな夢も叶うというよ

APF通信社山路徹氏はいろいろと話題になっておりますが(http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20101228-718436.html内田裕也のコメント「水嶋ヒロだって書かねえよ」これは流行る)、そちらとはまったく関係ないAFP通信社からこんなニュースが届いています。


http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2780917/6615982

街でただ1人の警察官、麻薬団に拉致される メキシコ

【12月29日 AFP】メキシコ北部チワワ(Chihuahua)州グアダルーペ(Guadalupe)で23日、女性警察官のエリカ・ガンダーラErika Gandara)さん(28)が武装グループに拉致された。州捜査当局が27日、明らかにした。激しい麻薬抗争が続くグアダルーペでは、警察官が相次いで殺害されたり辞職したりしたため、ガンダーラさんがただ1人の警察官だった。

 目撃情報によると、銃で武装した男ら10人あまりがガンダーラさんの自宅に放火し、ガンダーラさんを拉致した。屋外に駐車していた車両2台も燃やされたという。

 米国との国境に近いグアダルーペは人口9000人の街。このあたりはメキシコ国内で最も麻薬をめぐる抗争が激しい地域で、2010年だけで3100人が死亡している。

 独身のガンダーラさんがグアダルーペ警察で勤務を始めたのは2009年。当時は同僚警察官が12人いた。だが麻薬抗争に巻き込まれて次々と同僚を失ったガンダーラさんは、最近は自動式拳銃を手に、ただ1人で市内をパトロールしていた。

 ガンダーラさんはことしAFPの取材に対し、「誰もこんな危険なところで警察の任務にあたりたくない。そもそも警官を雇う予算もない」と語っていた。(c)AFP

メキシコとアメリカの国境地帯では、麻薬組織の抗争などによって治安がひどく悪化しており、ジェニファー・ロペス主演の映画『ボーダータウン 報道されない殺人者』の舞台になったのをご記憶の方もいらっしゃるでしょう。


ここ最近の麻薬抗争では、敵対組織の構成員や、批判的な弁護士などが殺害され、見せしめとして切断した遺体を晒しものにするという事件が多発しています。かつて1989年ごろには、この地域を縄張りにしていたアドルフォ・コンスタンソという男が、黒魔術を利用して子分を支配下におき、残酷きわまりない殺人儀式を繰り返していたことがありましたが、昨今の残虐な殺人も、その流れを汲んでいるんでしょうか。
殺人博物館〜アドルフォ・コンスタンツォ


それにしても、ニュースの内容は深刻かつ陰惨なのに、人名の響きだけでなんだか妙なインパクトが生まれてしまっていますね。


「エリカ・ガンダーラ」って、これ本名なのかなぁ。


ゴダイゴ ベスト&ベスト

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響きとしては、「マツコ・デラックス」とか「ミッツ・マングローブ」とか「ダイアナ・エクストラバガンザ」の仲間みたいな感じですよね。

あまから人生相談

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まぁそもそも、そんな危険なところに女性一人だけを警察官として勤務させるというのがあまりにも異常なことだと思いますが、これが今の米墨国境地帯の現実なんでしょう。ロバート・ロドリゲス監督の『マチェーテ』みたく痛快にはいかないもんですね。