黒いマスコミ王
ふらりと立ち寄った山奥の古本屋で、ボロボロになった『野望の王国』の単行本を20冊ばかり、1冊50円で買ってきました。
何冊か途中が抜けているので、征二郎が米軍を使って弟を殺すところとか、柿崎が赤寺にアナルを犯されるところとか、美味しい場面が読めないのは残念でしたが、それでもとにかく濃厚なので、10冊ほど続けて読んだらもうぐったり疲れてしまいました。いったい征五郎は何回「いよいよ征二郎兄さんを倒すときがきた!」と言えば気が済むんだ。
征二郎と柿崎がワイドショーの生放送で対決するあたりは、のちの『美味しんぼ』における金上との対決を思わせるものがあり、雁屋哲の作家性がよく出ていますね。
- 作者: 雁屋哲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: コミック
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