百鬼徒然袋――鳴釜
最近はマツコ・デラックスがテレビの売れっ子になっていますが、この人はもともとゲイ雑誌「バディ」編集者だった経歴があり、単なる女装タレントというより、性的マイノリティ文化人ととらえたほうがいいと思います。
- 作者: マツコデラックス
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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んで、日本の性的マイノリティ文化を語る上で欠かせないトピックが、昭和41年に第二書房から発売された『ひとりぼっちの性生活』(秋山正美)でした。
ひとりぼっちの性生活―孤独に生きる日々のために (1966年)
- 作者: 秋山正美
- 出版社/メーカー: 第二書房
- 発売日: 1966
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- 作者: 伊藤文学
- 出版社/メーカー: 九天社
- 発売日: 2006/07
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今は「薔薇族」も売れ行き不振により休刊となっていますが、自慰の本から同性愛の本に発展していくという流れは、現在の萌え文脈にも受け継がれているようです。
昨年の11月に、こんな本が出てちょっと話題になりました。
- 作者: あぶひゃく
- 出版社/メーカー: メディアックス
- 発売日: 2009/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そしてこのたび、その発展型としてこんな本が出たとか。
- 作者: あぶひゃく
- 出版社/メーカー: オークス
- 発売日: 2010/07/01
- メディア: 単行本
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「ふたりでできるもん〜オトコのコのための相互アナニー入門〜」 最速レビュー : アキバBlog
本書のタイトルにもある相互アナニーとは、ひとりではなくふたり以上で行うアナニーを指す言葉です。他者の舌や指、道具もしくはペニスによって、お尻の穴を弄って貰い気持ちよくなる行為です。あくまでも「快楽目的」であることが前提になっていますから、いわゆる「同性愛行為」とは異なります。
本書は、「オトコ同士えっち」をもっと多くの方が気軽に楽しみ、快楽を味わえるようにと思いまして、企画・執筆いたしました。〜相互アナニーはやみつきになりますよ。オトコの尻穴をファックするのもちんちん気持ち良いですし、けつまんこを犯されるのは、女性には存在しない前立腺が感じさせてくれる、ちんこ弄りでは味わえねぇような物凄い快楽がありますしね。本書に触れた方がひとりでも多く、よりお尻の穴で気持ちよくなっていただければ、まことに喜ばしい限りであります。「はじめに」より抜粋
ごめん、その理屈ぜんぜんわかんねえ。
ホモに抵抗がある人の垣根を低くするために、「同性愛とは異なります」って言ってるんでしょうけど、それはあまりにムリがありすぎるでしょ。男と女に置き換えて考えてみたら、「快楽目的」だから「性愛行為」とは異なる、って理屈は成立しないよ。子どもを作るため以外の行為はセックスではない、ということなのかもしれませんけど、それだと、オビにある「この世には変態な性的行為なんかございません」という文とは矛盾するなぁ。
二人で行う性的行為を「相互オナニー」と称するのは、感心しない考え方です。それじゃあ、相手への思いやりとか親愛の情はまったく無視されてるでしょ。そこは素直に「ホモは変態じゃない」って言えばよかったんじゃないかと思います。
あと、オビには
この世には不思議なことなど何もない――と、えらい人が言ったように、
とありますが、京極堂は別にえらい人じゃないと思うんですけど。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/17
- メディア: 文庫
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