ゴマシオ「百年の孤独」

別冊宝島『プロレス真実一路』を買ってきました。

プロレス 真実一路 (別冊宝島 1678 ノンフィクション)

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今回の記事は、

  • 猪木監禁事件・28年目の真実
  • 馬場ケチ説を覆す! 全日系レスラーの「真実のギャラ」
  • ジョージ高野ここにあり・わが青春の「SWS」

など。最近は「アメトーーク」プロレス芸人特集でくりぃむしちゅーの有田がプッシュしているため、非プオタにも知名度の上がってきたザ・コブラの中の人が出ています。今は故郷の福岡でシステム開発会社の統括ゼネラルマネージャーをやっている。とのこと。


kamipro編集部が、山口日昇社長がハッスルで作った赤字に利益を吸い上げられているため、業界で「山口ハイセル」と呼ばれている*1ことなんかはなかなか味わい深いものの、全体的にあっさり目の内容です。


お目当ての、原田久仁信の劇画は、内外タイムス崩壊の内幕を描く『ゴマシオ「百年の孤独」』です。

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

時代がグッと新しくなったため、ゴマシオだった永島勝司の頭も真っ白になり、やせこけた老人がはしゃぎ回る姿は正直キツいものがありますが、気持ち悪いまでにソックリな佐山聡の似顔絵や、猪木がカラオケでスターダスト・レビューの”木蘭の涙”を歌うなど笑いどころは満点。

木蘭の涙

木蘭の涙

ただ、泥酔したゴマシオが、「リーゼン党」の一員である長州力竹内力と踊るのを幻視して「い……いけねえッ!」と叫ぶあたりは正直キツいものがありました。

全国制覇(DVD付)

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劇画のラストは、60年の歴史を持つ新聞社があっさりと潰れたのを、百年の栄華を誇ったブエンディーア一族が一枚の羊皮紙となって消え去るのに見立て、公園のベンチに座ったゴマシオが焼酎「百年の孤独」をボトル飲みするというもの。恒例のゴマシオ監禁は、今回はありませんでした。

*1:80年代の新日本プロレスは、空前の客入りを記録していたものの、アントニオ猪木社長のサイドビジネス「アントン・ハイセル」の運転資金のために利益のほとんどを吸い上げられ、藤波辰巳の妻の実家にまで出資を強要していたという