ロックン・ロール黄金時代

Soundtrack

Soundtrack

パイレーツ・ロック』を観てきたッス。

  • 予告編


舞台が1966年なので、ぼくの音楽の趣味からいうとやや古いのですが、この時代でないと出せないシンプルでポジティヴなロック感が楽しめました。


70年代のブリティッシュ・ロックになると、ツェッペリンとかブラック・サバスとかになって、ニュアンス違っちゃいますからね。


海賊ラジオ局に預けられる主人公の青年が、登場人物の中でいちばん考え方が普通で、彼のお母さんも含むまわりの中年連中のほうがよほど生き方がヒップだ(というか胡散臭い)というのは、現代から見た60年代のイメージを投影しやすくしてるんだと思います。ヒロインも魅力的でよかったし、失恋した主人公に、仲間がすすめるビスケット(ミルクティーにつけて食べる)も、妙にうまそうで印象的でした。


でも、主人公があの船で何の仕事をしてるのか全然わからないのはどうかと思いました。遊んでるばっかりで、社会人として一歩も歩き出してないんですよね。船の上だけに浮世離れしているというか。浮世離れといえば、ラジオの連中しか出てこないけど、機関長とか相舵手とかいないのかあの船は。


あと、若者が反社会的集団の船に乗り込み、胡散臭い連中と触れ合うというストーリーラインは『交響詩篇エウレカセブン』にちょっと似てるかなーと思ったりもしたり。というか『エウレカセブン』が60年代テイストを意識してるんだと思うけど。