映画大作戦

今日から公開された『イングロリアス・バスターズ』を観てきたッス。


まぁいつものタランティーノ映画です。例によって、飲食店でダベる場面が全体の三割ぐらいを占めているし、ナチス将校がダイアン・クルーガーの靴を脱がせるという、例によって足フェチ嗜好を出す場面もあるし、『レザボア・ドッグス』のラストを思わせる撃ち合いもあるし。


ジュリー・ドレフュスは、『キル・ビルvol.1』に続いて今回も通訳役です。

この人も「タランティーノ班」の一員なんでしょうかね。


先月にロフトプラスワンでやった、大予習会はとっても役に立ちました。イーライ・ロスがピーからピーをピーしまくる(ネタバレ回避のため自主規制)ところとか、ピーの裏からピーがピーしてくるところとか(自主規制)。ケッテンクラートティーガー戦車もぜんぜん出てこないあたりは、ミリオタの人は不満かもしれませんがぼくはそんなに気になりませんでした。それより、主人公であるはずのバスターズがさっぱり活躍しないところとか(戦闘が終わったあとの虐殺しか描かれない)、


※以下ネタバレ






















歴史を改変して、1944年に戦争が終わってしまうのはさすがにビックリしました。




この映画では、アルド・レイン中尉(ブラッド・ピット)率いるバスターズのナチス皆殺し作戦と、かつてナチスに家族を殺された女映画館主(メラニー・ロラン)の復讐がたまたまカチ合うというご都合主義運命の皮肉を描いていますが、この重複によって、(この映画の本当の主人公はこの人じゃないかと思われる)ランダ大佐の売国取引がまったく無意味になってしまうんですよね。


ここはこの映画の最も大きな瑕疵だと思いますが、まぁ気になるかどうかは人それぞれです。


映画館に残っていたイーライ・ロスたちバスターズ隊員は、スクリーンの裏から火が出る予定外の事態にもあわてず、それどころかあたかもそれを待っていたかのようにシュマイザーを乱射するんですがこれもちょっと整合性に欠ける展開だと思いました。でも、倒れたヒットラーの死体をさらにバッカンバッカン撃ちまくって蜂の巣にする残酷シーンが見れたのでよしとします。