Cannibal Apocalypse
国内では11月20日に公開される、クエンティン・タランティーノ監督の新作『イングロリアス・バスターズ』は、ナチ占領下のフランスに潜入したユダヤ人部隊の活躍を描いた映画(ものすごくザックリした表現)です。
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んで、ナチスドイツといえばわくわく兵器の宝庫なわけです。ティーゲルのアハトアハトがどうしたとか、ドーラの4.8t榴爆弾がどうしたとか聞いたことのある人もいらっしゃると思いますが、これまでに制作された戦争映画はもれなくミリオタの容赦ないツッコミにさらされてきました。
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この辺の扱いについては、ここが詳しいので参照のこと。
映画の中の戦車
(↑アニメーター、土器手司のサイト)
と、いうわけで。
きのう行われた「大予習大会」でも、ミリタリー好き中年四人組による容赦ないツッコミが、数時間にわたって入れられ続けました。
タランティーノは兵器とかぜんぜん興味ない人なので、ミリオタが楽しみにしているわくわく兵器が『イングロリアス・バスターズ』にはぜんぜん出てきません。町山さんもその辺がおおいに不満だったらしく、ケッテンクラートがいかにカッコイイかを満場のお客さんに向かってひたすら力説しておられました。
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ほかにも、キューベルワーゲン(ワーゲンの軍用車)とかシュビムワーゲン(水陸両用ワーゲン)とかで盛り上がっていたのですが、お客はほとんどついていけてませんでした。
動いてる様子はこちらで。
http://d.hatena.ne.jp/aohoshi/20091017/1255778543
(FBBと一緒にゲスト出演した、高橋ターヤンさんの日記)
今回のトークショーは、町山智浩さんがネタバレ発言しようとするのを、高橋ヨシキ所長や司会の多田遠志さんが制止するというパターンを基本として展開され、町山さんによるデヴィッド・リンチのモノマネや、コンバット・マガジンに連載していたライターさんが怪死した事件の話など、映画とぜんぜん関係ない話もいっぱい(というかそれが大半)飛び出しました。
また、タランティーノが元ネタとしたであろう映画もいっぱい紹介されました。『地獄のバスターズ』『追想』『暁の七人』『特攻大作戦』など、こちらも盛りだくさん。これで見どころの予習は万全です。
劇中で、主人公たちがイタリア人を装ってナチスの集会に潜入する場面があるのですが、そこで、イーライ・ロス扮する隊員が名前を聞かれて「アント〜ニオ・マルゲリ〜ティ!」と能天気そうに答えます。この名前は、ただイタリア人らしいテキトーなものを選んだわけではなく、『幽霊屋敷の蛇淫』や『地獄の謝肉祭』で知られるアンソニー・M・ドーソン監督の本名をいただいた、というんですね。
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ちなみに、メキシコはティファナをホームタウンとするボクサーで、元ウェルター級世界王者のアントニオ・マルガリートというボクサーもいるのですが、これはたぶん関係ないですね。
というわけで、盛りだくさんな内容のすごいイベントでした。仙台から高速バスで新宿まで行った甲斐があった。
当日これなかった人にも朗報。このトークショーの模様は、洋泉社から後日発売される「映画秘宝」増刊に収録されるそうです。
迷わずゲットすべし!