ワイルド探偵団

ワイルド7』トリビュート企画を続けている、ヤングキング最新号を買ってきたッス。

前号は土山しげるで、ヘボピーが悪食三兄弟とフードバトルを繰り広げる『喰いしん坊!』番外編でしたが、今回は小林まこと
この人が講談社以外で漫画を描いたのは初めてです。


近作『関の弥太っぺ』でも、既存のキャラクターに役を演じさせるスターシステムを採用していた小林まことですが、今回も『1,2の三四郎』などのキャラクターを用い、映画の予告編ふうに、『ワイルド7』名場面を演じさせています。


三四郎が飛葉役。使っている拳銃がウッズマンじゃなくてワルサーP38になっていますが、まぁご愛嬌ということで。

ユキは志乃、ヘボピーは頁二、オヤブンは馬之助、両国は『格闘探偵団』のウ・チーノが演じています。五頭と虎吉は役柄がわかりませんが、ヒゲからいうと虎吉が世界だと思われます。五頭は八百ですかね。バイクや拳銃がオリジナルと違うので、断定できませんが。


草波隊長は『格闘探偵団』の蛇野警部でした。モデルになっているのは月刊少年マガジンの編集長だった栗原氏で、『三四郎2』のプロレス誌編集長や、『柔道部物語』の講談館付属高校の長谷川先生もこの人がモデルです。

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)


ほかにも、こんぴらプロレスの丸亀鶴丸とか、どの漫画にも出てくるコンバヤシのおっさんなんかも出てきます。


ですが、一人わからないやつがいるんですけど。

誰なんだよお前は。


鼻と唇の形からいうと、『柔道部物語』の村井のように見えますが、あいつはそういうキャラじゃないんだよなぁ。馬之助や頁二(ヘボピー役でも「ウガ」しか言わない)といったムチャクチャな連中に囲まれると、埋もれてしまうというか。桜五郎のおっさんなり、柳なり、岩清水なり、『三四郎』のキャラを持ってくれば、アクの強さで負けないんですけどね。


次回は、神崎将臣が飛葉を描くとのこと。


それにしても、もう三号も続けて買っているというのに、ワイルド7』以外に読みたくなる漫画が一本も載ってないんだよなぁヤングキングって。なんかヘンなヤンキー漫画ばっかりなんだもん。