小向はどうしたッ!! 金返せゴマシオッ!!

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老舗ストリップ小屋の浅草ロック座では、今日から小向美奈子がショウに出ていますが、その出演をめぐってひと波乱あった模様です。

これまでの流れ

  • 5月:「6月5日に浅草ロック座出演」と発表される
  • 6月2日:前所属事務所のRIPから、「契約解除時に、当面の芸能活動休止と、AVやヌードの仕事はしない旨の同意書を交わしている」として、東京地裁に出演差し止めの仮処分を申請、認められる
  • 6月5日:早朝からファンが行列を作る中、正午前になって出演取り止めが発表される
  • 騒然とするファンの声に押されてか、午後四時ごろになって再度出演決定の発表
  • 午後六時ごろからステージに登場。セクシー衣装でのポールダンスなどを披露し、好評だった模様。
  • ショウではバストトップも露出したとのこと。ラストではアンダーパンツにも手をかけたが、脱ぎ終わるのと同時に幕が降りたため、その部分は見られなかったとのこと。

このラストで、不満な観客もいるようですがこれが正統派のストリップ・ティーズというものなんですよね。全裸になって性器を露出する特出しショーは、1970年代から一条さゆりらが広めたもので、本来のストリップではそこまではやりません。

一条さゆり 濡れた欲情 [DVD]

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観客を舞台に上げ、踊り子との性行為を見せる「ナマ板ショー」というのもありましたが、これは売春行為にほかならないため摘発を受け、現在ではほとんど行われていないようです。



んで、昼の部で出演取り止めになったときには、集まった観客が騒然となり、こんな問答もあったそうです。


http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51474319.html

関係者「どうかご理解ください。色々と事情がありまして」
並び客「誠意を見せろ!いや誠意じゃなくて小向を見せろ!」
関係者「無料観賞のサービスチケットをお配りさせて頂きます。」
並び客「ざけんな!小向を見に来たんだ!」
関係者「小向さんは出られませんが、他にも素晴らしい踊り子さんがおりますので」
並び客「てめぇは”ドラクエ入荷しました”って店に買いに行ったら”ドラクエ無いのでロックマンを無料で差し上げます。”って言われて納得するのかよ!」
関係者「...」
並び客「これじゃ俺も息子も納まりつかねえぞ!」

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わはははは。なにこの新コピペ誕生。ストリップファンはこんな状況でもユーモアを忘れないんだなぁ。


新日だったら暴動ですよ! こんなの。


HOOLIGAN’S HOLIDAY - 男の魂に火をつけろ!
(↑プロレス興行における暴動についてはこちら参照)


今回の小向美奈子差し止め問題でも、ぼくが真っ先に連想したのは、1987年に長州力全日本プロレスから新日本プロレスに強行移籍したときのことでした。


1984年、新日本プロレスの営業部長だった大塚直樹らと新会社”ジャパンプロレス”を設立した長州は、アニマル浜口谷津嘉章維新軍団の盟友たちとともに新日本プロレスを離脱、全日本プロレスのリングに上がります。


こちらでも長州は、ジャンボ鶴田と伝説となった60分フルタイム戦を演じたり、ハイスパート・レスリングが天龍源一郎に大きな影響を与え、のちのプロレス界の潮流を形づくったりと活躍。長州・谷津嘉章組vs鶴田・天龍組という試合では、日本テレビの倉持アナウンサーが

谷津嘉章! 日大出身!
長州力! 専修大出身!
ジャンボ鶴田! 中央大出身!
天龍源一郎! 今日も元気です!

と叫んだ、という伝説も残しています。(ただし、これは都市伝説と思われる)


そんな長州ですが、1987年には全日本プロレスとの契約を一方的に解除し、馳浩佐々木健介らを連れて新日に復帰します。
(このとき全日に残留したのは、永源遥寺西勇仲野信市、谷津ら。浜口やキラー・カーンはこれを機に引退)



両国国技館に、アントニオ猪木vsマサ斎藤の試合を観戦するため来場した長州軍団。


兄貴分であるマサが、猪木に血だるまにされているのを見た長州は、エキサイトしてリングに駆け寄ろうとします。


しかし、この時点でまだ全日本プロレス(および日本テレビ)との契約がクリアになっていなかったため、鉄柵を越えようとする長州を、小林邦昭保永昇男が必死にしがみ付いて制止する場面が非常に印象的だったものでした。


「猪木ィコラー! よく聞けコラー! 俺たちがテメエたちを討ってやるこの戦いはぁー!」と倒置法で叫んでいた長州はまもなく強行復帰を果たし、前田日明らUWF勢を排除して、新日本プロレスの権力掌握に向けて突き進んでいきました。東スポの記者だった永島勝司新日本プロレスに入社したのもこのころ(正確には1988年)でしたが、その後の栄光と「地獄のど真ん中」への凋落を当時は想像もしなかったことでしょう。本当かよゴマシオッ!!

プロレス「地獄変」 (別冊宝島 1630 ノンフィクション)

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