芥川賞を取らなかった名作たち
昨日は、仙台文学館で佐伯一麦先生の小説家講座を受けてまいりました。
- 作者: 佐伯一麦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/01/13
- メディア: 新書
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新書『芥川賞を取らなかった名作たち』が好評の佐伯先生。
今回は「私小説*1のプラットフォーム」というテーマで、その理念と技法について語るという内容です。
教材として使われた受講生のテキストも、筆者自身のことを書いたものが選ばれていました。
自分について書くというのは、自分自身を掘り下げていく行為ですが、過去の経験をそのまま書くのでは小説にはなりません。単なる思い出話か、回想録の類になってしまいます。
過去のことを現在進行形に書き直すことによって、その時間をもういちど生き直すのが、私小説を書くということなんですね。
で、経験を書くにしても事実そのままに描くわけではなく、時間を操作して再構築するのも創作の技法です。
一つの経験を描きながら、別の時に経験した出来事をそこに組合わせることによって、さらに深みのあるストーリーを生み出すことができるんですね。
ブログというのはエッセイに近い文章形式で、書き手自身とWEB上の人格との距離はそれぞれのスタンスによって違いますが、ぼくの場合はわりと素の自分に近い書き方をしていますので、今回の講座はとても参考になりました。
講座の後の懇親会では、バレンタインデーということもあって、チョコフォンデュを用意いたしました。
ワッシュ流チョコフォンデュ
- 牛乳100ccを電子レンジで1分ほど加熱する
- 板チョコ3枚を割りながら入れ、泡立て器でかき混ぜる
- さらにレンジで20秒ぐらいづつ、何度か加熱してはかき混ぜる
- ほどよく溶けたら、果物などをつけて食べる
専用の鍋とアルコールランプとか使わなくても、電子レンジがあれば簡単に作れます。
果物は、イチゴやバナナ、オレンジを使います。
マシュマロや甘栗、ポテトチップスなどをつけてもおいしいです。ぜひ一度お試しください。
*1:佐伯先生は「ワタクシ小説」と呼称する