特撮三倍段
アニオタのキックボクサー、長島☆自演乙☆雄一郎選手のことが話題になっています。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/headlines/etc/20081109-00000017-spnavi-fight.html
ニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)の「START OF NEW LEGEND XIII〜新しい伝説の始まり〜」が9日、東京・後楽園ホールで開催された。第7試合以降はすべてKO決着、しかも壮絶な打ち合いや圧巻TKO勝ちもあり、聖地は大熱狂に包まれた。
第10試合で行われたNJKFスーパーウェルター級王座決定戦、長島☆自演乙☆雄一郎vs.古川照明は衝撃の結末を迎えた。11戦11勝(7KO)という圧倒的な戦績を誇る“侵略のアニヲタ野郎”長島は、セーラームーンのようなコスプレ姿で入場。「乙! 乙!」という歓声を送るファンが見守る中、笑顔でリング上でも踊り狂った。ここまでを見ると完全にイロモノだが、試合になると一変する。
「いつも通り1ラウンド目から倒すつもりだった」と試合後に語った長島は、試合開始直後からハイスパートでパンチの嵐を古川に浴びせ、いきなりダウンを奪う。古川は立ち上がったものの足元がおぼつかず、左目が腫れてふさがれた状態となる。試合続行となるものの、勝負と見た長島はそのまま猛ラッシュ! 的確かつ高速のパンチ攻撃の前に古川はなすすべなく、レフェリーが試合をストップした。わずか64秒のTKO決着に会場は総立ちとなり、長島はコーナーポストに登って歓喜の雄たけび。9日に初日を迎えた大相撲では土俵に座布団が投げ込まれないよう工夫が施されたが、長島が勝利を決めるとファンは応援の小道具として持っていたネギをリング上に放り投げて祝福した。
真新しいNJKFスーパーウェルター級のベルトを子どものような笑顔で受け取った長島は、「いろんな所でコスプレして盛り上げたい」とまだまだ上を目指していくことを誓った。
ニューヒーロー誕生と言っても過言ではない今回の圧勝劇。新王者の動向から目が離せそうにない。
コレに対する反応は、このあたりでまとめられています。
http://guideline.livedoor.biz/archives/51139076.html
http://sportsnavi.6.dtiblog.com/blog-entry-1520.html
まぁ日本チャンピオンになったとは言っても、キックボクシングの王座認可団体は分裂→再結成→再分裂を繰り返しているので、その権威がどのくらいあるのか、ちょっと判断しづらいところではありますけどね。
それにしても、時代が変わったなぁと思うのが、コスプレのネタが美少女キャラだということですね。
オタクキャラの格闘家は昔もいましたが、その代表だった佐竹雅昭は怪獣を得意分野としており、『怪獣大戦争』マーチを入場曲にしていたものでした。
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また、佐竹と親交の深かった前田日明も、格闘技を志したきっかけがウルトラマン最終回だったというのはよく知られていますし、獣神サンダー・ライガーもザザーンのフィギュアをフルスクラッチするほどの怪獣ファンだというのは知る人ぞ知るところです。
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以前のオタクキャラ格闘家・レスラーは、強さを求めるというイメージに合った「怪獣」『北斗の拳』など男性的なジャンルを守備範囲としていたものですが、長島☆自演乙☆雄一郎は初音ミクや涼宮ハルヒ、『らき☆すた』など(どうも京都アニメーションが好きらしい)美少女キャラのコスプレで入場しているので、その趣味性に、強さをイメージさせる部分がまったくないというのが、旧世代の格オタにとっては隔世の感だったりするのでありました。
昔は「特撮三倍段」なんていう言葉があって、特撮・怪獣オタはアニオタの三倍の濃さが必要とされたものですが、今はアニオタ・萌えオタがおたくの主流で、怪獣は中年のノスタルジアになってるんだろうなぁ。