堕天使たちのバラッド
『カウボーイビバップ』のハリウッド映画化に向けて、プロデューサーと20世紀FOXが契約したそうです。
日本アニメ「カウボーイビバップ」実写版をFOXが製作開始! : 映画ニュース - 映画.com
ハリウッドで実写映画化されるのは「アキラ」や「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」ばかりでないようだ。「アイ・アム・レジェンド」(フランシス・ローレンス監督)のプロデューサー、アーウィン・ストフが、日本のサンライズ制作の人気アニメ「カウボーイビバップ」(テレビ東京系で98年放送)の実写映画化に向けて、20世紀フォックスと契約したことが発表された。
「カウボーイビバップ」は、2071年を舞台に、宇宙船“ビバップ号”に乗った賞金稼ぎのスパイク・スピーゲルやジェット・ブラックらの活躍を描いたハードボイルド・SFアニメで、00年の日本SF大賞で星雲賞(メディア部門)を受賞するなど、SFファンにも高い人気を誇る作品。
製作者ストフと言えば、映画化不可能と言われたフィリップ・K・ディック著の「暗闇のスキャナー」を「スキャナー・ダークリー」(リチャード・リンクレイター監督)として、原作ファンも納得させる形でロトスコープ・アニメ化に成功。また、同じキアヌ・リーブス主演で、1951年のクラシックSF映画のリメイク「地球が静止する日」(12月19日公開)を手がけ、スタジオ内部では現代的な翻案に成功したと高い評価を受けている。
まだ企画開発中という同作の詳細は明らかではないが、ストフのこれまでの製作作品を振り返ると、スパイク・スピーゲル役はキアヌ・リーブス以外に思い浮かばない。キャスティングに関する続報に注目したいところだ。
このニュースに対し、アニメファンは否定的な人が多いようです。そりゃ、実写でアニメの人物を再現するのは無理があるに決まってるんですが、『ビバップ』は比較的無理の少ない絵柄だと思いますけどね。実在のモデルがいる人物も多いし。
キアヌ・リーブスがスパイクを演じるかどうかはまだわかりませんけど、渡辺信一郎監督は『アニマトリックス』もやってましたから、まんざら無縁でもないですね。
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気になるのは、あんまりCGバリバリな映画にはしてほしくない、ってところです。
宇宙のシーンなんかはサイバーな感じでもいいんですが、この作品はどっちかというとローテクなノリだったので、あんまり未来的なヴィジュアルイメージにこだわんないでほしいですね。
アニメを実写にするからって、『スピードレーサー』みたくすればいいってもんじゃないんですから。
あと、監督は誰になるか知りませんが、ジョン・ウー校長へのリスペクトは欠かさないで欲しいです。
銃撃戦の演出が『男たちの挽歌』の影響を受けているのは誰が見ても明らかですが、ドラマの部分でも強い影響を受けてると思うんですよね。
ジョン・ウー作品では、同性愛的ともいえるほど、男同士の絆を描くことに力を入れてますが、『ビバップ』もホモの話だと思うんですよ、オレ。
いや、さすがに肉体関係とまでは思わないけど。
スパイクとビシャスの確執って、ジュリアを挟んだ三角関係と言われてますけど、ホントはスパイクとビシャスが精神的にホモだったと思うんですよ。
で、ビシャスがスパイクをあれほど憎んでいるのは、スパイクが自分からジュリアを奪ったからじゃなくて、男同士の絆よりも女を選んだことが許せなかったから、じゃないかと。
だから、最後にスパイクがビシャスと対決するのを、女のフェイでは制止できなかったし、男のジェットはその気持ちが理解できるから、止めようともしなかったんですよ、きっと。
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どの辺のエピソードを使うのか、それともオリジナルの話にするのかわかりませんが、とりあえず「堕天使たちのバラッド」あたりを基本として配役妄想をしてみます。
しまった、これじゃ完全に『インファナル・アフェア』だ。
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